体験談(約 36 分で読了)
【高評価】トラブル巻き込まれ体質!?・・・3(再会と解禁)(1/3ページ目)
投稿:2025-05-06 15:58:12
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私は宮崎といいます。地方国立大卒、地方のIT企業の技術職、社会人3年目の25歳です。学生時代はラグビーをしていて、身長も180センチと体の大きさと頑丈さが取り柄です。大学時代にはじめて彼女ができて、有頂天になっていたら、ラグビーの合宿で離れている間に、彼女の寂しさの相談に乗るフリをして近寄った後…
今回はエロ少なめです・・・。******今日は、N大のオープンキャンパスに来ています。私は保護者枠です。福島家のほうには、理子さんの許可が出たので保護者として行ってきます、と昨日帰ってすぐに伝えてあります。みんな快く了承してくれました。お父さん、ちょっとうらやましそうにして、愛美さんに「…
オープンキャンパスで結子ちゃんが襲われ、私が連行され、結子ちゃんの兄が捕まった波乱の日の翌週の土曜日。千葉さんは今日も休日出勤で不在です。気の毒。みんなで午後のお茶をしていると、聡美さんから電話がありました。
「ええと、白鳥さんからです。先日の話だと思います。みんなで聞きますか。」
そう言って、電話を受けました。例によって、スピーカーモードです。
「宮崎です。聡美さん、先日はありがとうございました。」
「宮崎さん、こちらこそいろいろありがとうね。あのあとのこと、宮崎さんとも共有しておこうと思って電話したの。ちょっと長くなるけど、いいかしら。」
「あ、それはうれしいです。お願いします。こちらは家族みんなで聞かせてもらってますけど、いいですか?」
「大丈夫よ。まずね、結子ちゃんのことなんだけど、結子ちゃんはそのあとずっとウチにいるの。」
「次に、大学の方から結子ちゃんに、学内の管理の問題っていうことで、謝罪の連絡があったわ。警察沙汰になったからかもね。謝罪で済む話じゃないけど、具体的に大学側でできたことがあるわけじゃないと思うから、結子ちゃんも、素直に謝罪を受け取ることにしたわ。」
「それはよかったですね。私も、聡美さんが動いてくれたおかげで、私も無事に釈放されたのでよかったです。そうじゃなかったら、まだ警察署にいたかもしれないですから。」
「私達の大事な宮崎さんを疑って何時間も拘束するなんて、許せないからね。」
「私達の大事な・・・か・・・」
「それから、結子ちゃんの仲居の仕事なんだけど、あのあと、働いている旅館にも電話をしたのよ。辞める話はもう通ってるし、怪我をしてるし、全治2ヶ月の診断もされているので、残りは有給消化とさせて欲しい、という話をしたんだけど、向こうの上司の仲居頭が渋ってね。」
「え、だって、働くの、無理ですよね?」
「そうなのよ。で、急にそんなことを言うなら今日付けで解雇する、寮からもすぐ出ていってくれ、みたいなことを言われて。」
「それはないですよね。そもそも解雇には30日前の予告が必要なわけだし、そもそも結子ちゃん、なにも解雇される理由がないですよね?」
「そうなのよ。それでね、じゃあ労働基準監督署に連絡しますね。って言って電話を切ったの。そして結子ちゃんには、ちょっとの間、電源切ってもらって、1時間くらい放置してたら、着信がすごくて、笑っちゃったわ。こっちもその間に調べ物とかしてたんだけどね。」
「電源を入れたらまた速攻で電話があって、一緒にスピーカーモードで一緒に聞いたんだけど、今回は特例で有給休暇を認める、寮の退去は退職日から一週間猶予を与える、みたいな話をしてきて。」
「特例も何もないわよね。有給休暇を取得するのは労働者の権利だし。ちょっと納得できなくて、先日貸切りで泊まった白鳥ですが私はもうあなたのところ使わないからね、って言ったら、なんか慌てて、ちょっと間があったあと、声が変わったと思ったら、支配人で。」
「なんとか、穏便に、とか言ってきて、笑っちゃったわ。なんのことかしら、って言ったら、岡山の退職は普通に認めるから、そこは大人の話として丸く収めてくれ、とか言ってきて。」
「ふざけてますね。」
「でしょ?だから、こっちが言ってるのは、普通に退職できることを求めてただけだし、それを一度拒否した以上、ちょっと言われて都合が悪くなったから認める、だから全部水に流せ、っていうのは虫が良すぎるもの。」
「そしたら、結子ちゃんが、残業手当さえ出てないのに、ってぼそって言ったから、残業手当も出てないみたいね、やっぱり労働基準監督署ね、私もおたくを使うのやめるし、みんなにもこの話は周知しておくわね、って言ったら、本気で慌てだして。」
「遡って残業手当も出す、有給もかまわないから、なんとか、って言うから、それは岡山さんの権利であって、出してなかったことの償いにもなってないでしょ?」
「これからも私が言わなかったら他の子にはそうするんだろうから、岡山さんに出すものを出すのはあたりまえとしても、私はどっちにしても使うのやめるわよって言って電話を切ったの。」
「え、で、どうなったんですか?」
「今度は白鳥の本家から私に電話が来てね、なんかわがまま言ってるそうだが、って言ってきたから、向こうがなにを言ったのか知らないけど、払うべき給与も払わず最低限の労働基準法も守れないような職場の旅館は使わないって、言っただけよ、って言ったの。そしたら、」
「その子には相応に払わせるから、丸く納めろ、って言うの。だからね、じゃあわかった、うちの子は二度と会わせないから、って言ったら、ちょっとまて、時間をくれ、って、慌ててね。」
「え、ゆうたろうですか?!」
「そう、笑っちゃうわよね。向こうが勝手に跡継ぎと決めてかかってるだけなんだけどね。逆手にとったの。効果抜群だったわ。」
「しばらくしてまた電話が来て、調べたら、経営者が初代のときは従業員も仲間として大事にしてたのが、二代目になってから、思った以上に旅館の現場や上層部が腐っちゃってるのがわかったから、役員から支配人まで総入れ替えさせて、労働環境もちゃんとさせる、って連絡が来たの。」
「え、総入れ替えって・・・。」
「で、年に1回、監査も入れることになったらしいわ。結子ちゃんの残業代も遡って出すし、有給と退去の猶予もちゃんとできたし、中の問題を表に出してくれたってことで報奨金として結子ちゃんに臨時ボーナスが出るみたい。」
「なんと!いくら出るのかはわからないけど、引っ越しだってお金がかかるし、それはいいですね。」
「ね、私も詳しくは聞いてないけど、100万は出るんじゃないかな。」
「え!そんなボーナス、私ももらったことないですけど。笑」
「白鳥家、すごいな・・・」
「経済界に影響力がある赤ちゃんのゆうたろうくんもすごいね・・・」
「じゃあ、旅館の方は、なんとか収まるんですね。でも、総入れ替えって、温泉旅館ってノウハウもありそうだし、そんな簡単にできるんですか。」
「それなんだけど、その数日後にまた電話が来てね、なんか、ウチの元の家から比較的近いところにある小さい温泉宿が、最近とある企業からテコ入れされて大改修するらしいんだけど、そこの企業、ウチの本家と関連があってね。」
「その旅館の経営に参画することになった担当者が、あの旅館のトップも兼ねて入ることになったみたいなのよ。」
「そうなんですね。じゃあ、温泉経営のノウハウもあったうえで、ちゃんとした企業体制で経営されることになるんですね。かえって良かったのかもしれないですね。」
「そうね、その小さい温泉宿自体、老夫婦がこじんまりやってたのを、その親戚らしい新しい経営者が、息子夫婦をメインにしてまわしていく予定だったらしいんだけど、その若夫婦が、こっちの旅館でも上に立つみたいなの。実務は下に人がつくけどね。」
「そっちの宿は、しばらく改修に時間がかかる予定だったから一部だけ利用したプレオープンする予定だったのを、ちゃんと改装するまで開けないことにして、先にコッチの旅館からスタートするらしいの。」
「え・・・」老夫婦の温泉宿・・・大改修・・・若夫婦・・・なんか、聞いたことがあるフレーズのオンパレードのような話の気がします。
「それでね、それでね?!長くなってごめんなさい、実はここからが本題なんだけど。経営刷新を期に、チェックを兼ねて知り合いを誘ってそこに泊まりに行って欲しい、って頼まれたの、本家からね。たぶん、普通の感覚の人に評価してもらいたいんだと思うわ。」
「費用は全部本家持ちで、前みたいに、貸し切りで。ある程度まとまって行きたいから、この際、そちらの福島家のみなさん全員、ご招待したいんだけど、どうかしら?」
「え・・・こっち全員って・・・うち、理子さんのご両親、私たち夫婦と子ども2人、里美さん夫婦と子ども、お姉さんと子ども、で、全部で大人7人、赤ん坊4人ですけど、いいんですか?大学生の義妹がもし来れれば、もう1人、ですけど。」
「それに、私と亜美とゆうたろうと結子ちゃんね。大人11人と赤ちゃん5人ね!ぜんぜん大丈夫じゃないかな?とりあえず、前回みたいな大きめの露天風呂つきの部屋が4つあるから、それぞれ御夫婦家族単位で部屋に入れると思うのよ?ウチで3人で1部屋使うとして、そちらで3部屋で足りるかしら。」
「他に、1グレード下の露天風呂がちょっと狭い部屋もあるわよ。あとは、宴会場も使えるし。」
「すぐには返事できないと思うから、一週間くらいで考えてもらえたらうれしいわ。いいお返事、待ってるわね!それじゃ!」
電話が切れました。
「・・・なんか、いろんな意味で、白鳥家、すごいな・・・。」
「ど、どうしましょう?」
「どうしましょうもなにも、断る理由があると思う人、手を上げて?」
し~ん。
「じゃあ、決まりね。あとはいつにするか、ね。あ、メンバーもね。」
「それさ、もし彩ちゃんも、っていうなら週末とかじゃないと無理だよね。そもそも来れないかな?白鳥家の亜美ちゃんも大学生だし。逆にウチって、俺は育休中だし、お父さんも自由が利きますよね?とすると、こっちの都合って千葉さんの都合だけかなと思うんだけど。」
「たしかにな。しかし、ほんとにいいのか?こっちは面識のない部外者だぞ、ほとんどみんな。」
「そうよね、白鳥さんにもお会いしたことすらないわけだし・・・。」
「でも、白鳥さんの赤ちゃん、俺の子ですよ?」
「そうだったわ!じゃあ私の孫なのね!関係あったわ!ゆうたろうくんでしたっけ?会ってみたいわね!」
たしかに、関係はありますね。血縁はないけど。
「わ、私なんて、ぜんぜん関係ない気がするんだけど・・・いいのかしら・・・。」
「ゆうともゆうたろうの兄弟ですよ?なによりあみさんは俺にとって理子さんと同様、大事な人ですから、関係あります!」
「そ、そっか、そうなのね!あ、ありがとう・・・!」
「んふふ、ゆうくん、あいかわらずブレないね。私も話に聞いてた豪華な露天風呂付き温泉旅館、見てみたいから、うれしいな。」
「私も温泉行きた~い!あ、でも、広さんはどうだろ。ゆうくんの子があちこちに、っていう状況も、ちょっとどうかなぁ。刺激的すぎるかなぁ。そもそも、毎週土曜出勤してるし、どっちにしても厳しいかもしれないね・・。聞いてはみるけど。」
「もし広さんが行けなかった場合、私とつかさだけでも参加しても大丈夫?」
「それはかまわないんじゃない?ウチから行く大人はみんな子供の面倒が見られるし、子どもを見る目も多いし。逆に千葉さんも疲れ気味だから、こっちに残って夜中しっかり眠れるほうがいいかもしれないわね。」
「そうね、そういう意味じゃ、あみさんもゆうとと2人だから同じじゃない?つかさも、私達が手伝うわよ?ね?卓也さん?」
「そ、そうだな、もちろん手伝うよ。」
「ね?卓也さんに任せれば大丈夫だから♪」
「えっ?!」
愛美さんが手伝う話をしていたのに、愛美さんの話術によって、手伝うのはお父さんだけになってる気がします・・・。
そのあと彩ちゃんに電話してみると、実習続きで土日も忙しいらしいです。彩ちゃんが行けるなら、友人の加奈ちゃんも聡美さんのお世話になったから、一緒に連れていきたい気もしたのでそれを話したら、
「またお礼をしなくちゃ、って言って暴走する未来しか見えないんだけど・・・大丈夫かなぁ・・・」
「この前の電話の感じだと、そうかもしれないわね・・・。連れて行って、うちの1対1じゃないお世話感とお礼感みたいなのを感じ取ってくれたらいいかもしれないけど、あのリアクションだと、難しいかもしれないわね。」
「この前の反応だと、そんな深いところに目が行くとは思えないけど・・。むしろ、ゆうくんのハーレム的な環境とそこに混ざりたい欲求しか出てこないんじゃないかしら・・・。目先の短絡的な発想から、簡単には抜けられないんじゃないかなぁ。」
「この前の電話のリアクションを聞く限り、俺も難しそうな気がするぞ。ちょっと刺激が強すぎるんじゃないか?千葉くんも未だに戸惑ってる感じがあるしなぁ。」
「しかしな、それもしかたないと思うぞ。この前も話したが、うちの家族と、宮崎くんとあみは、価値観がそこそこ共有できてる気がするが、可能なのはそこまでじゃないかと思うぞ。」
「そうかもしれないわね・・・。うちみたいに、御縁があったら身内、みたいな家は少ないかもしれないわね。それがゆうくんと共有できてるのが不思議な気がするもの。あみさんも、巡り巡った御縁の繋がりを感じてくれてるって気がするのがすごくうれしいしのよ?」
「お母さん、ありがとう・・・。大学を出るまで実の母もいたのに、実の母とは別に、お母さんのことをお母さんって自然に呼べるのが、自分でも不思議なんです。」
「それってもしかして、ここがゆうくんの実家みたいに見えるからじゃない?ゆうくんのことは、前から知ってるけど、福島家にいるときのゆうくん、すごく自然体だと思うよ?」
「お母さんとゆうくんの距離感、普通の義理のお母さんレベルどころか、下手したら実の親子より近いような気がするんだけど、そのせいじゃない?」
「あ~・・・たしかにそれはありそう・・・」
「え、あなたたち、何言ってるの?ゆうくんは私の息子よ?そうじゃなかったら、こんなことできないわよ?」愛美さん、そう言うと私に右から抱きついてきました。「ね!私とゆうくん、仲良しだもんね!」そういいながら、頬をくっつけてきます。腕にも、むにっ、って感触が!
「ま、愛美さん?!」お、お父さんが見てるんですからね?!
「あ~、お母さん!抜け駆けずるい~!私も~!」
今度は里美さんが後ろから抱きついてきました。こちらは愛美さんを上回る、むにっ、と押し付けられる大きくてやわらかい2つの弾力は出産でさらに威力を増し、福島家最強の威力・・・とか感触を味わってる場合じゃなかった!
「里美さんっ?!」
「じゃあ私はここ~!」左からあみさんが抱きついてきました。あみさんも意識的に胸を腕に押し付けてますよね?そして耳に息がかかるんですけどっ!
「正妻の場所をちゃんと空けてくれてごくろうさま。私はここね。ゆうくんっ!」そう言って理子さんが正面から抱きついてきて、キスしてきました。理子さん・・・癒やされる・・・。あ、お父さんの存在を忘れてた!
「まぁ、家族で仲がいいのはいいことだな。」お父さんはそう言うとふふっ、と笑い、愛美さんに後ろから抱きつき、愛美さんに手を回しました。
「ふふっ、卓也さんったら・・・。えっ、あんっ、そ、そこだめっ・・・」愛美さんはそう言うと、私から手を離して卓也さんの方を向いてキスしたかと思うと、「卓也さん、ちょっと来てもらっていい?」そういって卓也さんの手を引いて、寝室に向かいました。
トイレに行くと寝室から音楽が聞こえてきました。それに紛れるように、「キモチイイぃぃ!」「愛美っ!」という声が漏れ聞こえています・・・。お父さんたちも、仲が良くてなによりです♪
さて、それから2週間。結局、最初に話した通り、千葉さん、彩ちゃんは無理、加奈ちゃん呼ばない、ということで、お父さん、愛美さん、我が家4人+あみさんとゆうと、里美さんとつかさ、で行くことになりました。車は2台、お父さんの車に里美さんとつかさが乗せてもらいました。
今回、どういう展開になるのか想像もつかないので、たしなみとしての多めのゴムと、前に聡美さんお仕置きで没収したおもちゃ類&媚薬も、風呂セットと一緒に持参することにします。オモチャ類は使わないかもしれませんが、私の体力が保たないかもしれないので。
聡美さんたちとは、高速道路を降りたインターチェンジの駐車場で合流しました。宿に入る前に、主にお父さんたちと聡美さんとのはじめましてのご挨拶がメインです。お父さんは福島家の世帯主ですから。
お父さん、あまり聡美さんに見とれすぎないでくださいね。隣に愛美さん、いるんですから。
結子ちゃんと亜美ちゃんも、ちゃんとお父さんと先にご挨拶をしてくれてから、私達のところに来てくれました。こういうちゃんとした若い女の子を見ると、安心します。
亜美ちゃんが「理子ねぇ!!おひさしぶりですっ!」と理子さんに抱きつき、結子ちゃんは「おにいちゃんっ!会いたかった~!」が私に抱きついてきました。抱きつける、ということは、結子ちゃんの肋骨の骨折もだいぶよくなってきているようです。よかった。
2人にも里美さん、あみさんも紹介して、とりあえず、再度、車で宿に向かいます。
前回と同様、林をくぐり抜けた先に、あの宿がありました。車を停めて荷物を出して、子どもたちを出そうとしていると、目の端に宿から和服を着た若女将?が出てくるのが見えました。
「白鳥様、お待ちしておりました。本日はご利用ありがとうございます!」
その声は、忘れられないものでした。私は作業を中断して、振り返りました。
「さやかさんっ!」
「え・・・み、宮崎さん?!ど、どうして?!うう・・・宮崎さぁん!!!会いたかった~~~!!!!」
さやかさんが駆け寄ってきて、私に抱きついてきました。
「さやかさんっ!!!また会えてうれしいよ!」
そう言って抱き返しました。
「わぁぁぁん!!!宮崎さぁぁぁんん!!会いたかったのぉぉぉぉ!!!!」
さやかさんが、そういいながら、私の胸に顔をすりすりしてきます。グスグス泣いてないですか?その頭をポンポンしながら、しばらくすると、隣でコホン、と咳払いが聞こえて、はっ、と我に帰りました。周りを見ると、みんな、固まっています。そして私のすぐ隣に、理子さんが。ひぃ!
「あの、感動の再会のお邪魔をしちゃってごめんなさい・・・。さやかさん、ですよね?」
「あっ!は、はいっ!ごっ!ごめんなさいっ!」さやかさんがあわてて飛び退くように私から離れます。
「宮崎の妻の理子です。以前、お電話ではお話ししたことがありましたけど、お会いできてうれしいです。宮崎からもいろいろさやかさんとのこと、聞いていて、以前からぜひお会いしたいと思っていました。」
「今回は白鳥さんと御縁があって、おかげで私達も一緒におじゃまさせていただくことになりました。今日は、私の実家の家族ともども、お世話になります。よかったら、私が知らなかった頃の宮崎のこと、いろいろ教えて下さいね。」
「た、小鳥遊さやかですっ。理子さん、はじめまして。まずは、宮崎さん、理子さん、ご結婚、おめでとうございます!宮崎さんには、以前、感謝しきれないくらいお世話になったもので、あの、奥様の前なのに、抱きついてしまって、ごめんなさい・・・。」
なんとも微妙な空気になって、どうしようかと思っていたら、里美さんが来ました。
「あっ!さやかさんだ!!!さやかさ~ん!!」
走ってきて、さやかさんに抱きつきます。
「ふ、福島さんっ!!!福島さんも一緒だったのね!!!うれしい!!来てくれてありがとう!!」
2人も抱き合って喜んでいます。
「小鳥遊さん、あの、いいかしら、白鳥ですけど。」
その声を聞いて、さやかさん、はっ!としてまた飛び退くように里美さんから離れ、びしっ!と姿勢を正しました。
「し、失礼いたしました。白鳥様、申し訳ありません。本日はご利用ありがとうございます。まっさきに白鳥様へのご挨拶をすべきだったのに、失礼なふるまい、本当に申し訳ありません!」
「んふふ、あなたが・・・さやかさん、だったのね。一度お会いしたことがあるんだけど、覚えてる?」
「え、そうなのですか・・・?申し訳ありません、思い出せなくて・・・」
「それもそうよね、以前、宮崎さんと夜に峠の展望台に一緒にいらっしゃった時に、お会いしてるのよ?」
「えっ・・・宮崎さんとは一回しか展望台には・・・あのときは・・・山口課長の奥さんと娘さんにお会いしたと思いますけど、暗かったですし・・・他には・・・え、まさか・・・?」
「そのまさかなの。山口とは離婚して、旧姓に戻って白鳥になってるの。ほんとうに、私の元主人が、とんでもなく申し訳ないことをしたわ。誤って済むことじゃないけど、本当にごめんなさいね。」
「そ、そうだったんですか・・・。もう、過ぎたことですから・・・。それに、白鳥様も、離婚されたんですね・・・。」
「そうなの、山口ね、あのあとも懲りずに女遊びとかしてたみたいで、宮崎さんの大事な理子さんにまで不埒ことをしようとしたのを宮崎さんが阻止して捕まえて警察に突き出してくれたから離婚できたのよ。だから、いま山口から開放されてこうしていられるのも、宮崎さんのおかげなの。」
「でも、さやかさんには、まだなにもお詫びができてなかったわよね。さやかさんが受けた心の傷に対して、お詫びというにはほど遠いんだけど、この先、いろんなことで、さやかさんのお力になりたいと思っているの。」
「それでね、なにか、困った事があったら、いつでも連絡頂戴ね。私に直接でもいいし、宮崎さん経由でもいいですから。」
「は、はい!そんな、お詫びだなんて、今日こうしてご利用いただくだけでも、とてもありがたいです・・・。」
「さやかさん、白鳥さんの言葉、そのまま受け取ってくれていいと思うよ。俺たちも、実はもう何度か白鳥さんにお世話になっててさ。直接お願いしにくいようだったら、まず俺に相談してくれればいいからさ。」
「ほんとに、些細なことでも、なにか困ったことがあったら、連絡してね。もちろん、さやかさんだったら、困ってなくても連絡くれたらうれしいけど。」
「これよね、女の心に入り込むゆうくんの言葉よね・・・」「ね~!」後ろで理子さんたちが、なんか言ってます・・・。汗
「宮崎さんも、ありがとうございます!宮崎さんにそう言っていただけて、ほんとにうれしいです・・・。あ!お客様を外に立たせたままで!申し訳ありません!まずは中にご案内しますね!」
「お荷物はこちらでお運びします!みんな、お願いね!」後ろに控えた仲居さんたちに声をかけると、台車を数台運んできて、荷物を次々積んでくれました。
その間に、私達も子どもたちをチャイルドシートから外して、抱き上げます。
ロビーに移動して、説明を受けました。
「あらためまして、当旅館の女将でございます。本日は当旅館をご利用くださいまして、ありがとうございます。」
「本日は貸し切りとさせていただいておりますので、まずはご利用になるお部屋を決めていたければと思います。」
「あと、お食事ですが、みなさんご一緒がよろしいですか?皆さんの分を宴会場にご用意させていただくこともできますし、お部屋食でもかまいません。」
「食事は一緒がいいわね。」
「白鳥様、ありがとうございます。ではそうさせていただきます。」
「お部屋ですが、大きめの部屋が2種類ございます。1つは、キングサイズのベッドと、ダブルベッドが2つあるお部屋が2部屋ありまして、もう1つ、ダブルベッドが2つのお部屋が2部屋ございます。どちらの部屋も、和室コーナーと客室露天風呂を併設しています。」
「もちろん他にもお部屋はありますので、ご希望がありましたらおっしゃってください。」
「使うお部屋を決めていただければ、あとはご自由に使ってくださってかまいません。」
「そうね、私達3人だから、大きい部屋1つ、使っていいかしら。宮崎さんはどうします?」
「そうだな~。俺と理子さんとあみさんで3人だから、大きい部屋がありがたいかなぁ。お父さんたちは2人で1部屋?里美さんはどうする?」
「ゆうくん理子さんあみさんと一緒にいたいけど、つかさもいるしなぁ・・・どうしよう。」
「夜だけこっちでつかさを見てもいいぞ?夜遅くまで喋りたいだろうしな。ミルクとオムツなら俺でもできるしな。」
「でも、ゆうくんのところにおじゃましたら、ベッドが足りないよ?でも1人もやだしなぁ。」
「和室にお布団を敷くこともできますし、あの、エキストラベッドを追加することもできますので。」
「あ、理子さんと俺とがキングサイズ使えば、あみさんと里美さんがいても大丈夫な気がするよ。でも、念のため、エキストラベッド追加してもらっておこうか?子どもたちは、和室コーナーに1枚布団を敷いてもらったら4人寝かせられるんじゃない?」
「そうね、失神して動けなくなる人、いそうだからベッドが多いほうがいいかも・・・。笑」
「え!ってことは、理子さん、今日からエッチ解禁ってことでいいの?!」
「やだ・・・ゆうくん、そんなことみんなの前で・・・。照」
「あみさんも、一緒に解禁しましょうよ。ね?」
「わ、私も、解禁していいの・・・?」
「私も今日から解禁した~い!」
「里美は解禁最初は千葉さんでしょ・・・。さすがにゆうくんで解禁は、千葉さん、気の毒すぎない?」
「大丈夫!千葉さんから許可もらってる!!!」
千葉さん・・・ほんとに大丈夫ですか・・・?里美さんに押し切られてないですよね?
「じゃあ、うちは大きい部屋1つとダブルの部屋1つ、で足りるかな?」
「それじゃ、大きい部屋2つ、ダブルの部屋1つ、ってことでいいのね。さやかさん、それでお願いね。」
「承知いたしました。あと、ご夕食ですが、18時でよろしかったでしょうか?」
「特に用事もないし、それでいいと思うけど、みんなも大丈夫かしら?よければ、それでお願いします。」
「承知いたしました。18時で、宴会場の方にご用意させていただきます。朝食は8時、同じく宴会場でよろしいでしょうか。」
「あと、温泉ですが、お部屋付きの露天風呂も源泉かけ流しになっています。ほかに、大浴場もございます。どちらも、皆様がご滞在中は、夜中も入浴可能です。男湯と女湯に分かれておりますが、今回は貸切ですので、皆様でどうご利用されるかを決めて、ご自由にお使いくださってかまいません。」
「愛美と大浴場に入れたらうれしいなぁ。」
「そうね、あとで相談して、私達の時間、つくってもらいましょうか。」
そう行って、愛美さんがお父さんにしなだれかかります。それを、理子さんと里美さんが、生暖かい目で見ています・・・。そんな目で見ないであげて・・・。
「あとはよろしいでしょうか?では、お荷物、お運びします。」
「このあとのこととか、少しお話したいから、お部屋に荷物を置いて一段落したら、一度私たちの部屋に、みなさん来ていただいていいかしら?。」
「わかりました。荷物置いてコート脱いだら、そちらに行きますね。」
「私達も、おじゃましていいのかい?」
「もちろんです、ぜひお願いします。」
「そうだわ、さやかさんも、一緒に、お願いできる?できれば、お子さんも。」
「えっ、どうして私に子どもがいること、ご存知なんですか・・・?」
「だいぶ前に、夜中に宮崎さんがお電話したことがあったでしょ?お子さんができたことを宮崎さんに話したことがあったと思うの、あのときね、実は私たちも一緒にいて、電話を聞かせてもらってたのよ。」
「そ、そうだったんですね・・・。では、お言葉に甘えさせて頂いて、私も子どもを連れてお邪魔します。」
そして部屋に移動します。部屋は3部屋並びで、一番手前がお父さんたち、次が白鳥家3人+ゆうたろう、一番奥が残り私達、私と理子さん、あみさん、里美さんの部屋になりました。
「こちらのお部屋には、このあとすぐに、エキストラベッドのご用意をさせていただきます。夕食のお時間になりましたら、お声がけしに伺います。それでは、一旦失礼いたします。」
さやかさんは、お辞儀をして部屋を出ていきました。
部屋に入って、とりあえず和室コーナーに荷物を置きました。乳児が4人もいると、荷物もいっぱいです。ふう。
「さて、そろそろ、白鳥部屋に行かなくちゃね。」
「そうだね。あみさんも、里美も、いい?」
「大丈夫よ。行きましょうか。」
白鳥部屋に行くと、もうお父さんたちも来ていました。
「あ、おにいちゃんたちもきた~」
その直後に、ノックの音がして、さやかさんも来ました。「失礼します・・・。」と言いつつ、さっきより、少し緊張した表情のさやかさんです。赤ちゃんを抱いています。
「福島さん、宮崎さん、運転お疲れのところ、ごめんなさいね。さやかさんもありがとう。一応、ここにいる人たちはみんな、宮崎さんとの御縁で繋がっていると思うので、ちゃんと自己紹介とか、宮崎さんとの関係とか、話せる範囲でいいので、共有しておきたいと思ったの。」
「こちらはサービスエリアでも軽くご挨拶はしてたけど、一応ね。いいかしら。」
誰も異論はないようです。
「それじゃあ、ウチからね。まず私から。白鳥聡美です。元は山口でした。夫と離婚して旧姓に戻ってます。今回は私の実家、白鳥本家からのこの旅館の利用依頼があって、みなさんにもご協力をお願いして、快く引き受けていただけて、感謝してます。」
「宮崎さんとは、彼の出張先で知り合って、御縁があって、子どもを作るお手伝いをしていただいて、この子は宮崎さんの種でできた子で、ゆうたろうです。」
「えっ!」さやかさんが、いきなり驚いています。そうですよね・・・。
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