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〔高〇生〕文化祭準備の時、女子にフェラしてもらったら三角関係になった話〔2人目〕(8/11ページ目)
投稿:2026-08-19 03:23:48
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「今までありがとうね」
「……」
「とっても幸せでした」
「夏子…」
「あ、でも佳子と喧嘩別れとかしたら、私にももう一度チャンスあるかな?」
夏子はあざとく舌を出してそう言った。
「じゃあね、さよなら…」
俺は去っていく夏子の背中を見守る事しかできなかった。
――――――――――
夏子と別れたあと、俺はしばらく一人で歩いていた。
駅へ向かう道を、ただ黙々と歩く。
さっきまで隣にいた夏子は、もういない。
振り返っても、そこには誰もいない。
俺は何度も考えた。
本当にこれでよかったのか。
夏子を傷つけた。
佳子も傷つけた。
俺自身も、胸の奥に大きな穴が開いたような気がしていた。
でも、一つだけ分かったことがあった。
夏子と別れたから佳子のところへ行くんじゃない。
佳子が好きだから、会いに行く。
それだけだった。
俺はスマートフォンを取り出した。
佳子の名前を開く。
メッセージを送ろうとして、やめた。
文章では伝えたくなかった。
ちゃんと顔を見て話したかった。
俺は佳子を公園へ呼び出した。
ちゃんとその日のうちに気持ちを伝えたかった。
夕方。
公園のベンチに佳子が座っていた。
一人だった。
俺の姿を見つけると、佳子は目を見開いた。
「……俺くん?」
「佳子」
「呼び出したりして、どうしたの?」
俺は佳子の前まで歩いていった。
「話したいことがある」
佳子は少し警戒するように俺を見た。
「……夏子と、何かあった?」
「うん」
その一言で、佳子の表情が曇った。
「もしかして……」
「夏子と別れた」
佳子の目が大きくなる。
「……え?」
「さっき、別れた」
佳子は立ち上がった。
「待って」
「佳子」
「待ってよ」
佳子の声が震えていた。
「それって……私のせい?」
「違う」
「でも、私が余計なことを言ったから……」
「違うんだ」
俺は首を振った。
「夏子と別れたことと、佳子のことは別だ」
「……」
「俺が決めたことだよ」
佳子は黙って俺を見ている。
「じゃあ、何をしに来たの?」
俺は一度、大きく息を吸った。
ここで逃げたくなかった。
「佳子に言いたいことがある」
「……何?」
「俺は、佳子が好きだ」
佳子の表情が止まった。
風が吹いた。
木の葉が二人の間を通り過ぎていく。
「……何、言ってるの?」
「本気だよ」
「やめて」
佳子は首を横に振った。
「そういうこと言わないで」
「どうして?」
「だって……」
佳子の声が震える。
「夏子と別れた直後なんでしょ?」
「そうだよ」
「だったら、今は気持ちが混乱してるだけだよ」
「違う」
「違わない」
佳子は苦しそうに笑った。
「俺くんは優しいから……私が可哀想に見えてるだけ」
「違う」
「夏子と別れた責任を感じてるだけだよ」
「違うって言ってるだろ」
少し声が大きくなった。
佳子が驚いたように黙る。
俺は一度目を閉じた。
そして、ゆっくり言った。
「俺は、夏子と付き合ってるときも佳子のことを考えてた」
「……」
「佳子が俺たちを応援してくれた時も」
「……」
「雨の日に、泣きながら俺に気持ちを話してくれた時も」
佳子の目に涙が浮かんだ。
「ずっと頭から離れなかった」
「やめて……」
「俺は佳子に謝らなきゃいけない」
「……」
「佳子が俺を好きだったことを知っても、俺は何もできなかった」
「……」
「でも今は違う」
俺は佳子の目を見る。
「俺自身が、佳子と一緒にいたいと思ってる」
佳子は涙を拭った。
「……そんなの、信じられないよ」
「じゃあ、信じてもらえるまで言う」
「え……」
「俺は佳子が好きだ」
「……」
「今日だけじゃない」
「……」
「明日も言う」
佳子が困ったように笑った。
「馬鹿じゃないの……」
「馬鹿でもいい」
「夏子はどうするの?」
「夏子にはちゃんと話した」
「……」
「夏子のことを嫌いになったわけじゃない」
佳子は俯いた。
「じゃあ、どうして私なの?」
その質問に、俺は少し考えた。
そして答えた。
「分からない」
佳子が顔を上げる。
「分からないけど……佳子じゃなきゃ嫌なんだ」
「……」
「佳子と話したい」
「……」
「一緒に笑いたい」
「……」
「普通の友達としてじゃなくて」
佳子の目から、また涙が落ちた。
「……ずるいよ」
「何が?」
「そんなこと言われたら……また好きになっちゃうじゃん」
「もう好きなんじゃないの?」
佳子は答えなかった。
ただ、涙を拭いながら笑った。
「……好きだよ」
「もっと好きになっちゃう」
その声は、驚くほど小さかった。
「ずっと好きだったから」
俺の胸が熱くなる。
「じゃあ……」
「でも、怖い」
佳子は俺を見る。
「また私だけが好きになるのが怖い」
「そんなことにはならない」
「どうして言い切れるの?」
「俺が好きだから」
「……」
「佳子のことを、ちゃんと好きだから」
佳子はしばらく黙っていた。
そして、ゆっくり俺の前まで歩いてきた。
「……本当に後悔しない?」
「しない」
「夏子のことを後悔しない?」
「しない」
「私、本当はわがままだよ?」
「どんとこいだ」
「気持ちを伝えるの下手だし」
「その時は俺から腹割って気持ちを伝える」
「私と付き合って、後悔しない?」
「しない」
佳子は涙をこぼしながら笑った。
「……何回聞いても同じ答えなんだね」
「何回聞かれても答えるよ」
佳子は俯いた。
肩が小さく震えている。
やがて、顔を上げた。
「……分かった」
「え?」
「私も……俺くんと付き合いたい」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥に張りつめていたものが、一気にほどけた。
「本当に?」
「うん」
佳子は涙を拭いながら笑う。
「ただし……」
「ただし?」
「今度は、ちゃんと大切にしてね」
「約束する」
「絶対だからね」
「絶対」
佳子は小さく頷いた。
夕暮れの公園。
あれほど遠く感じていた二人の距離が、ほんの少しだけ縮まっていた。
俺は思った。
ここからが、本当の始まりなんだ。
過去の出来事を消すことはできない。
夏子との時間も。
佳子が一人で抱えていた気持ちも。
全部、なかったことにはできない。
それでもそのすべてを抱えたまま、俺たちはこれからの時間を作っていく。
佳子が涙の跡を残したまま笑っている。
その笑顔を見ながら、俺も笑った。
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