体験談(約 47 分で読了)
〔高〇生〕文化祭準備の時、女子にフェラしてもらったら三角関係になった話〔2人目〕(2/11ページ目)
投稿:2026-08-19 03:23:48
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「うん」
「ずっと、私なんかじゃ無理だと思ってた」
「なんで?」
「佳子みたいに可愛くないし、話も上手じゃないし」
俺は首を横に振った。
「俺は、夏子だからいいんだよ」
夏子は黙った。
そして、涙を一粒だけこぼした。
「……ずるい」
「何が?」
「そんなこと言われたら、もっと好きになるじゃん」
俺も笑った。
「じゃあ、もっと好きになってよ」
夏子も笑った。
その笑顔を見た瞬間、俺は思った。
佳子との出来事は、終わりだったんじゃない。
そこから別の何かが始まるための、ひとつのきっかけだったのかもしれない。
カフェを出ると、外はもう暗くなっていた。
駅へ向かって歩いていると、少し前に佳子が立っていた。
「……待ってたの?」
「たまたま」
「嘘つけ」
佳子は笑った。
「どうだった?」
俺は隣を見る。
夏子が恥ずかしそうに笑っている。
「まあ……うまくいった」
「そっか」
佳子は嬉しそうだった。
「よかった」
「佳子のおかげだよ」
「私は何もしてないよ」
「しただろ」
佳子は少し考えるように空を見上げた。
「じゃあ……これで私の仕事は終わりかな」
「仕事?」
「キューピッド」
夏子が笑う。
「佳子、最初からそのつもりだったの?」
「もちろん」
「もう……」
三人で笑った。
その笑い声が、夜の大学構内に響く。
俺はふと、文化祭の日のことを思い出した。
水色のペンキ。
静かな時間。
そして、あの日から続いていた奇妙な感情。
あれは、俺にとって終着点ではなかった。
佳子は俺の人生にほんの少しだけ現れて、そして別の道へ進んでいった。
でも、その背中を見送ったからこそ、俺は今、隣にいる夏子の存在をちゃんと見ることができている。
「夏子」
「なに?」
「明日、どこか行かない?」
夏子は一瞬驚いた。
それから、ゆっくり笑った。
「うん。行きたい」
佳子は二人の少し後ろを歩きながら、満足そうに笑っていた。
秋の夜風が吹く。
俺は夏子と並んで歩いた。
まだ恋人ではない。
けれど、もう以前の俺たちではない。
その距離は、ほんの少しだけ近づいていた。
そして俺は、この先にある時間が楽しみになっていた。
―――――翌日。
俺と夏子は繁華街に出た。
オシャレな雑貨屋に入ったり―――
プリクラを撮ったり―――
クレープを食べ歩きしたり。
その日はそんな学生らしい休日を過ごした。
それから俺と夏子は、毎日のように連絡を取り合った。
週末になれば二人で出かけるようになった。
動物園、水族館、映画館、少し遠出して海まで行ったこともある。
どれも特別なことじゃない。
むしろ学生らしい、ありふれたデートばかりだった。
でも、隣に夏子がいるだけで景色が違って見える。
彼女のあざとい表情や仕草。
案外ブリっ子な口癖。
笑った顔も、怒った顔も、照れた顔も、全部が俺の日常に溶けていった。
そして少しずつ俺と夏子の心は通じ合い、近づいていった。
しかし、それでも俺たちはまだ恋人…とまではならなかった。
「今日、どこ行く?」
「んー、特に決めてないけど……ぶらぶらしない?」
「いいよ。じゃあ適当に歩くか」
「うん」
秋も深まり、街にはコートを着た人々が行き交う。
俺たちは特に目的はない。
商店街を抜け、公園を横切り、小さな路地に入ったりした。
夏子がふと、俺の袖を軽くつまむ。
「ねえ、俺くん」
「ん?」
「私、今日すごく楽しい」
「まだ昼過ぎだぞ」
「それでも」
夏子は少し前を歩きながら、くるっと振り返った。
「俺くんと一緒にいると、時間が経つのが早い」
「それは俺も同じだよ」
「本当?」
「本当」
夏子は嬉しそうに笑って、また俺の隣に並んだ。
歩く速度が自然と同じになる。
手と手が触れそうで触れない。
何度かぶつかりそうになって、お互い気まずそうに離れて、また近づく。
「……手、繋いでいい?」
夏子が急に、小さな声で言った。
「いいよ」
俺は少しだけ迷ってから、夏子の手を握った。
柔らかくて、温かい。
夏子の手は少し冷たいかと思ったけど、そうでもなかった。
「俺くんの手、大きいね」
「そうか?」
「うん。指長いし、骨っぽい」
「気持ち悪い?」
「全然。むしろ好き」
そう言って、夏子は俺の手をぎゅっと握り返してきた。
俺は何だか照れてしまって、黙って前を向いた。
夕方近くになり、そろそろ帰ろうかという話になった。
でも、何となくお互い離れがたくて、駅とは反対方向を歩いている。
「この先、けっこうホテルとかあるよね」
夏子がぽつりと言った。
「え?」
「あ、違うの!そういう意味じゃなくて!」
「前に友達と通ったときに、看板が多いなって思っただけで」
わかりやすい奴だった。
俺だって、そろそろ触れ合いたい。
恋人になりたい。
だが、なんとなく切り出せない。
俺は冷静なフリをして返答した。
「ああ……うん、まあ確かに」
「ごめん、変なこと言った」
「別に変じゃないだろ」
沈黙が流れる。
心臓がうるさい。
「俺くん」
「何?」
「……私、今日まだ帰りたくないかも」
足が止まった。
夏子の顔を見る。
丸い頬が夕日に染まって、目は少し潤んでいる。
「夏子、それ本気で言ってる?」
「……うん」
「俺も、帰したくない」
夏子は小さく笑った。
「どうする?」
「どうするって……」
「決めていいよ、俺くん」
俺は少し迷って、それから夏子の手を握り直した。
「行こう」
「うん」
俺たちは並んで歩き出した。
足音だけが妙に大きく聞こえる。
ラブホテルの看板が見えてきた。
何となく気恥ずかしくて、お互い無言になる。
けれど、手は離さなかった。
「ここにする?」
「うん」
小さなラブホテルだった。
外観は少し古いけれど、落ち着いた雰囲気の建物だ。
自動ドアをくぐると、タッチパネル式の受付があった。
「初めて入る……」
夏子が緊張した声で言う。
「俺もこういう所、初めてだ」
「中〇時代の彼女とは行かなかったの?」
「行ってないよ。つうか中〇生で行けないっしょ」
「そっか」
空いている部屋の写真がパネルに表示される。
俺は適当に、シンプルな部屋を選んだ。
「じゃあ、行こうか」
「うん」
部屋の前まで来て、カードキーを差し込む。
ガチャ、という音がして、ドアを開けた。
中は思ったより広くて、ベッドも大きい。
照明は暖色で、壁には大きな鏡があった。
「わぁ……」
夏子が小さく声を漏らす。
「けっこう綺麗だな」
「うん……なんか、ドキドキする」
「俺も」
二人で靴を脱いで、部屋に上がる。
夏子はベッドに腰かけるでもなく、部屋の真ん中に立ったままだった。
「座らないの?」
「……うん、座る」
夏子がベッドの端に、ちょこんと座った。
俺も隣に座る。
沈黙が続く。
テレビもつけず、音楽も流さず、お互いの呼吸の音だけが聞こえる。
「緊張する」
夏子が笑う。
「俺も緊張してる」
「ほんと?」
「ほんと」
「手、握ってくれる?」
俺は黙って夏子の手を握った。
「震えてる」
「うん。俺くんも震えてる」
「お互い様だな」
「うん」
しばらく手を握り合っていた。
それから俺は、夏子の顔をまっすぐ見た。
「キスしていい?」
夏子は小さく頷いた。
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