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〔高〇生〕文化祭準備の時、女子にフェラしてもらったら三角関係になった話〔2人目〕(5/11ページ目)
投稿:2026-08-19 03:23:48
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「したかったから」
「私も」
もう一度、今度は深くキスをした。
舌を絡めて、お互いの体温を確かめるように。
「また明日」
「うん。また明日」
夏子は名残惜しそうに手を振って、改札をくぐっていった。
俺はその背中が見えなくなるまで、その場に立っていた。
―――――家に帰って、シャワーを浴びた。
ベッドに寝転がると、スマホが震えた。
『今日、本当に幸せだった』
『俺も』
『帰り道、ずっと笑ってた』
『何笑ってたんだよ』
『だって、嬉しくて。俺くんの彼女になれたこと、実感したら、自然と笑顔になった』
『そういうの、ずるい』
『なんで?』
『こっちも、同じこと考えてたから』
『じゃあ、お互い様だね』
『だな』
『ねえ、俺くん』
『ん?』
『私、今日のホテルでのこと、忘れない』
『俺も忘れない』
『また、行きたいな』
『また行こう』
『そのときは、もっと色々したい』
『色々?』
『……色々』
『楽しみにしてる』
『私も』
『おやすみ、夏子』
『おやすみ、俺くん。大好き』
『俺も、大好き』
俺はスマホを胸の上に置いて、目を閉じた。
文化祭の日から始まった、あの奇妙な感情は、もうどこにもない。
あるのは、隣にいる夏子の温もりだけだ。
俺はようやく、前を向けたのかもしれない。
――――――――――
夏子と付き合い始めてから、しばらく経った。
最初の頃は、何をするにも少し照れくさかった。
学校で顔を合わせれば自然に話すようになり、授業が終われば一緒に帰る。
休日には二人で出かける。
くだらないことで笑って、どうでもいいことで喧嘩して、次の日にはいつの間にか仲直りしている。
そんな日々が、少しずつ当たり前になっていった。
夏子といると、不思議なくらい肩の力が抜けた。
無理に格好つける必要もない。
何か面白いことを言わなければいけないわけでもない。
ただ隣にいるだけで、安心できた。
「今日の授業、眠かったな」
「俺くん、途中で寝てたでしょ」
「寝てないよ」
「寝てたよ。先生が急に大きい声出したとき、びっくりして起きてたじゃん」
「……見てたのかよ」
「ずっと見てた」
そんな会話をするだけで笑えた。
俺は、幸せだった。
だからこそ、少し気になっていたことがあった。
佳子との距離が、いつの間にか遠くなっていたことだ。
以前なら、教室で顔を合わせれば普通に話していた。
俺と夏子が付き合い始めたときも、佳子は笑って祝福してくれた。
「よかったね」
そう言ってくれた。
それなのに、最近は違った。
俺が近くにいると、佳子は別の友達のところへ行く。
話しかけても、以前よりずっと短い返事しか返ってこない。
夏子に対しても同じだった。
もちろん、露骨に避けているわけではない。
だからこそ、余計に気になった。
俺は佳子とも、普通の友達として付き合っていきたかった。
俺と夏子がこうなれたのは、佳子のおかげでもある。
それなのに、何か大切なものを置き去りにしてしまったような気がしていた。
そんなある日の帰り道だった。
学校から駅へ向かう途中、公園の前を通りかかった。
秋の夕方。
街灯が一つ、また一つと点き始めている。
公園の入り口に、見覚えのある姿があった。
佳子だった。
「……佳子?」
佳子が振り返る。
一瞬だけ目が合った。
そして、ほんの少し驚いた顔をした。
「……俺くん」
「久しぶり」
「うん……久しぶり」
会話が途切れる。
以前なら、こんな沈黙はなかった。
もっと気軽に話せた。
なのに今は、二人の間に見えない壁があるようだった。
「最近、どうしてる?」
「普通だよ」
「そっか」
「俺くんは?」
「俺も普通」
また沈黙。
俺は意を決して口を開いた。
「……最近、俺のこと避けてる?」
佳子の表情が固まった。
「え?」
「いや……なんとなく」
「そんなこと……」
佳子は言いかけて、口を閉じた。
そして少しだけ笑った。
「……そう見える?」
「うん」
「そっか」
佳子は視線を落とした。
「ごめんね」
「謝ることじゃないだろ」
「でも……」
佳子は言葉を探しているようだった。
「本当は、普通に話したいんだよ」
「だったら話そうよ」
俺がそう言うと、佳子は悲しそうに笑った。
「俺くんは、本当に優しいね」
「何それ」
「そういうところだよ」
意味が分からなかった。
「俺と夏子のこと、応援してくれたのも佳子だろ」
「うん」
「だから俺、佳子とは普通に友達でいたいんだよ」
佳子は黙った。
「夏子と付き合えたのも佳子のおかげだと思ってる」
その言葉を聞いた瞬間だった。
佳子の顔から、少しずつ笑顔が消えていった。
「……そっか」
「うん」
「夏子、幸せそう?」
「幸せだと思う」
「そっか……」
佳子は笑った。
「なら、よかった」
その笑顔は、今まで見たどの笑顔よりも寂しかった。
俺はその違和感に気づいた。
「佳子」
「ん?」
「佐藤とはどうしたの?」
佳子が少し目を見開いた。
「……別れたよ」
「いつ?」
「少し前」
「そうだったのか」
「うん」
俺は何となく聞いていた。
でも、佳子の表情を見る限り、それが原因ではない。
「……佐藤と別れたから、こんな感じなの?」
佳子は答えなかった。
「違うのか?」
「……」
「最近、俺だけじゃない。夏子とも距離を置いてるだろ」
佳子の唇が、小さく震えた。
「……俺くん」
「俺たちが関係してる?」
その瞬間。
佳子の目から、涙がこぼれた。
「……ごめん」
「え……」
「ごめんね……」
佳子は顔を伏せた。
肩が震えている。
「佳子……?」
「私、本当は……」
言葉が続かない。
何度も息を吸おうとする。
でも声にならない。
やがて佳子は、涙を拭いながら言った。
「私、本当は俺くんのことが好きだった」
頭の中が真っ白になった。
「……え?」
「ずっと……好きだった」
佳子の声は震えていた。
「文化祭の前から……ずっと」
俺は何も言えなかった。
「でも、夏子が俺くんのこと好きなの知ってたから……言えなかった」
「……」
「だから、諦めようと思った」
佳子は涙を拭う。
「俺くんと夏子が仲良くなっていくのを見て、それでいいんだって思おうとした」
「佳子……」
「私が二人をくっつければ、それで全部終わると思ってた」
声が震える。
「でも……終わらなかった」
佳子は顔を上げた。
その目には、涙が溜まっていた。
「文化祭準備のときだって……あれは、私がずっと我慢してたから……気持ちが変になっちゃっただけなの」
俺は息を呑んだ。
「あの日のことを、忘れようとした」
「……」
「だから、佐藤に告白されたとき、付き合った」
「忘れるために?」
佳子は小さく頷いた。
「うん」
「でも……無理だった」
その一言が、重かった。
「佐藤は悪くなかった」
「……うん」
「優しかったし、ちゃんと私を好きでいてくれた」
佳子は唇を噛んだ。
「でも、手を繋がれるだけで苦しくなった」
「……」
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