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【評価が高め】澪が京都に来る…(2/2ページ目)

投稿:2024-02-08 21:53:16

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本文(2/2ページ目)

「お兄ちゃん、お帰りぃ」

「ただいま…あゆみ…」

あゆみの顔を何故か直視出来なかった…

怪しまれないように極力普段を装っていたつもりだった…

そんな少しの変化にあゆみは気付いたのか俺に聞いた。

「お兄ちゃん…何かあった?」

「えっ…なにが?」

「お兄ちゃん…少し辛そうな顔してる…」

「そうか?…別に何もないぞ…」

「そうなの?…だったら良いけど…」

俺は必死に誤魔化していた。

結局、あゆみには何もいえずに日曜日を迎える…

「あゆみ、今日は兄ちゃん友達と参考書買いに行くから…ごめんな…兄ちゃんの家で待ってる?どうする?」

「お兄ちゃん…あゆみ…図書館に行く…」

なんとなくあゆみの様子もおかしかった…

電車に乗って京都駅まで行って澪との待ち合わせ場所の新幹線の改札前に着く…

まだ澪は居なかったがそろそろ新幹線もついて改札を出てくるだろ…

ゾロゾロと人が出てくる中、澪の姿を発見した。

澪もこちらに気がつき手を降って小走りに俺の方に来た…

「亮くん…久しぶりだね!」

「おぅ…久しぶりだな」

「元気にしてたの?」

「まぁ…な…澪の方こそ元気そうで良かった」

「ぅん…今日は無理言ってごめんね…」

「大丈夫だょ…京大だったよな…流石澪だな…」

「そんな事ないよ…でも京都駅も大っきいんだね、知らなかったょ」

「そうか?東京駅の方がよほど大きいけどな」

そう言って振り返ると…

そこにあゆみが居た…

「お兄ちゃん…」

あゆみは無表情な顔で言った。

「あゆみ…」

俺は言葉を失った…

「亮くん…お兄ちゃんて…一人っ子じゃなかったっけ?」

澪はあゆみの事を見もせずに聞いてくる…

「私…お兄ちゃんの近所に住んでいる者です…たまたまお兄ちゃん見かけたから…じゃぁお兄ちゃん…私帰るね…ばぃばぃ…」

あゆみは小さく手を降って踵を返して歩いていった…

その後姿は小さく俯いて肩を震わせている様に見えた…

「亮くん…可愛い娘だね…近所の娘なの?」

「ぅん…昔から俺の事、お兄ちゃんって懐いてくれてたんだ…」

「そぅなんだぁ…亮くん…優しいから小さな娘には人気有りそうだもんね!」

澪は何も知らずに話していた。

「取り敢えず…行こうか…」

俺は直ぐにでもあゆみを追いかけたかったがそうしなかった…

バスに乗って京大まで行ってキャンパスを見て回る…

地元とはいえ中に入るのは俺も初めてだった…

日曜日の為、大学生も殆ど歩いていなかった…

一通り見て澪と遅い目の昼食を取り近くの銀閣寺に行ってから駅まで戻った。

「亮くん…今日は有り難うね、助かったよ」

「澪…何か話が有ったんじゃないのか?」

「ぅん…でもね…もぅ良いの」

「そうなんか?…なら…良いけど」

今日ははっきりと澪とお別れをしようと決めていたのに…

どうしても言い出せない…

そうしているうちに新幹線の時間が迫ってきた…

「じゃぁ、亮くん…有り難うね…今日まで有り難う…じゃあね!」

そう言って澪は手を降って改札に入っていった…

澪の楽しそうな顔を見ていたら言えなかった…

はっきりと出来ない自分を呪いながら帰りの電車の改札へと重い足取りで向かう…

重い気持で何とか電車に乗り腰掛けてぼぅっとしているとラインが来た…

澪からだった…

『亮くん…今日は有り難う…そしてさよなら…』

『朝の女の娘…彼女でしょ?直に判っちゃった…でもねあんまりにも可愛くて素敵な女の娘だったから少し意地悪したくなっちゃったの…ごめんね…』

『実はね…私にも彼氏が出来たの…でも亮くんとは自然消滅みたいになってたから…ちゃんとお別れしないとって思ってたのょ…』

『でも…亮くんにも彼女ができてたなんて…おあいこだね…』

『あんなに可愛い女の娘…泣かせちゃだめだょ…大切にしてあげてね…それと意地悪しちゃったこと謝っておいてね…』

『それと京大はセンター試験の結果で思うように点数取れなかったらって考えてるの…第一志望は東大だから…亮くんも頑張ってね!また、どこかで会ったなら無視しないでね!昔のよしみって事で!』

立て続けにそう送ってきた。

俺はようやく返信をした…

『そうだったんだ…俺も自然消滅みたいになってたからはっきりとしないとって思ってた…でも中々言い出せなくて…ごめんな…』

『でも澪にも彼氏が出来てたって知ってホッとしたよ…幸せにな!』

『お互いに受験頑張ろうな!それと今まで本当に有り難う…』

そう返信した。

形はどうであれこれで澪とはお別れだ。

あゆみ…どうしてるだろう…

あゆみにラインを送った…

『あゆみ…兄ちゃん今帰りの電車…兄ちゃんの家に来てるのかな…何処にいる?』

しかしあゆみからの返信は来なかった…

とにかく一度家に帰ってみた…

やはりあゆみは居ない…

あゆみの家に行ってみる…

あゆみのお母さんは今日は仕事で居ない…

家は真っ暗で留守のように思えた…

ドアを引いてみると開いていた…

「あゆみ!…あゆみ!…居るのか?」

大きな声であゆみを呼んでみる。

何の返事も無かった…

玄関を見るとあゆみの靴が有った。

あゆみは居るはずだった…

「あゆみ…入るぞ!」

そう言って中に入りリビングを見渡しても誰も居ない…

あゆみの部屋…

俺はあゆみの部屋の有る2階に上がりあゆみの部屋をノックする…

コンコン…

「あゆみ…居ないのか?」

返事はない…

しかしかすかにすすり泣く声が聞こえた…

カチャ…

俺はあゆみの部屋のドアを開けて中を伺った…

電気もつけずに真っ暗な部屋の中…

目が慣れてきてベッドの上で膝を抱えて小さくなってあゆみは泣いていた…

「あゆみ…」

俺はあゆみに近づいた…

「ぃゃ!…」

あゆみが声を出した…

俺はあゆみのベッドの横に座り込んでゆっくりと話した…

「あゆみ…今日の事は黙っててごめん…あの女の子は兄ちゃんが東京に居る時に付き合っていた娘なんだ」

あゆみはずっと黙ってすり泣いているままだった…

「あの女の子とは自然消滅みたいになっていて一度きちんとお別れをしようと思ってたんだ…そんな時にこっちの大学を見に来るから案内してほしいってお願いされたんだよ」

「それでその時にきちんとお別れの話をしようと思って会ったんだ…」

「お兄ちゃん…でもあの女の人凄く嬉しそうにしてた…」

「そうかな…でもねあの女の娘にも彼氏が出来ていて彼女もきちんとお別れをしようと思ってたんだよ」

「あゆみにきちんと話して行かなかった事は兄ちゃんが悪い…ごめん…謝る…でも兄ちゃんはあゆみの事大好きで離れたくないから…」

あゆみは泣いてくしゃくしゃになった顔をあげて言った。

「お兄ちゃん…あんなに綺麗で可愛いお姉さんにあゆみは叶わない…」

「あゆみ…何言ってるんだ…兄ちゃんはあゆみの事のほうが大好きでとっくにあゆみを選んでるよ…」

「お兄ちゃん…まだあのお姉さんの事好きなの?それにあのお姉さんはまだお兄ちゃんの事好きだょ…」

「違うよ…もぅちゃんとお別れもしてきたし…」

そう言って澪とのラインをあゆみに見せた…

「ほらね…彼女もあゆみがあんまりにも可愛ぃから、ちょっと意地悪したくなったって言ってるだろ。ただそれだけだよ…」

「本当に?…お兄ちゃん…あゆみの事好き?」

「当たり前だろ…あゆみは兄ちゃんのお嫁さんになってくれるんだろ?」

「あゆみ…お兄ちゃんのお嫁さんになりたぃょぉ…」

そう言ってあゆみは俺にしがみついてまた泣き出してしまった…

俺は黙ってあゆみを抱きしめてずっとあゆみの頭を撫でていた…

あゆみをこんなに不安にさせてしまった…

ごめんな…あゆみ…

1時間程そうしていただろうか…

漸くあゆみは落ち着いてきて俺の胸から頭を離して言った。

「お兄ちゃん…大好き…あゆみは…お兄ちゃんが大好き…離さないでね…」

「ぅん…絶対に離さないょ…それとこんなにあゆみを不安にさせてしまってごめんな…でも兄ちゃんはあゆみだけが大好きだから…ずっと離したりなんかしないから…」

「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」

この夜はあゆみの家に泊めて貰う事にして1晩中あゆみを抱きしめて背中や頭を撫でて過ごした。

あゆみのお母さんは何か有った事には気付いてはいたと思うがそっとしておいてくれた…

翌朝、あゆみは何時ものあゆみに戻ってくれていた…

「お兄ちゃん、おはよう…」

「おはよう…あゆみ…今日もあゆみは可愛いね」

そう言ってホッペにチュッとキスをした。

あゆみはいつも通り顔を赤くして俯いてしまった。

あゆみと一緒にリビングに行きあゆみのお母さんに挨拶をする。

「おはようございます…」

「ママ、おはよう…」

「2人共…おはよう。昨夜は良く眠れた?」

お母さんは気遣ってくれていた…

「はぃ…ゆっくりと眠れました」

「ママ…お兄ちゃんに抱きついてたら凄く良く眠れたよ」

「あらあら…あゆみ…亮くん照れてるわよ…」

お母さんはホッとしたような表情をして明るく振る舞ってくれた。

あゆみの家で朝食を頂く。

そして一度俺は家に帰って講習に行く準備をして学校に行った。

久し振りに集中して授業を受けることが出来た…

これが終るとあゆみがまた駅まで迎えに来てくれている、そう思うと授業にも身が入り清々しい気分になっていた。

帰りの電車に乗り駅に着く…

改札ではあゆみが嬉しそうに迎えてくれる…

駅員さんに挨拶をしてあゆみと並んで歩いて帰る…

あゆみは俺の腕に腕を絡ませていた…

いつもは手を繋いで帰るのだが今日は腕を組んであゆみはピッタリと身体を寄せて歩いている…

自然とあゆみの小さな胸が俺の肘に押し当てられ柔らかな感触を感じていた…

「お兄ちゃん!…お兄ちゃん!…あゆみのお兄ちゃん!…」

あゆみは俺を呼ぶともなしに口にしていた…

「あゆみ…兄ちゃん、ここに居るよ!」

「えへへ…しってるょぉ…」

「どうして兄ちゃん呼んでるの?」

「ちがうょ…なにもなぃょ、呼びたかっただけなの…」

「そっかぁ…あゆみへんなのぉ(笑)」

「へんじゃなぃもん…お兄ちゃんが大好きなだけ!」

そしてあゆみは更に強く俺の腕にしがみついて歩いていた。

そんな幸せな時間を過ごして行った。

この話の続き

19近所の可愛い女の娘夏休みも終わり2学期が始まる、この時期学園祭とうイベントが有る。高校生活最後の学園祭…皆受験を控えてはいるもののこのイベントだけは楽しみにしていた。俺の高校は金曜と土曜の2日間で文化祭を行う。土曜は保護者や一般の人達もやってくる…あゆみも土曜は学校が休み…

-終わり-
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