体験談(約 5 分で読了)
僕とKちゃん、奥手なふたりの初体験物語④-汗のにおい、蝉の声-
投稿:2026-07-04 08:38:04
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20年以上前の学生時代、初めてできた彼女の話を書こうと思う。名前はKちゃん。出会ったとき、僕は彼女に、ひとめぼれだった。そのときの写真が残ってる。仲間で盛り上がっている輪から一歩下がって、少し恥ずかし気にたたずんでいる女の子。丸顔童顔の頬に小さなえくぼを浮かべて、ひかえめに微笑んでいる。でも…
Kちゃんとの思い出その3は、ぎこちなくも少しずつ距離が縮まって…というお話。あの上高地の記念すべき夜(第1話)以来、僕はいつもKちゃんの体に触れるチャンスを狙っていた。アパートで、車の中で、引き気味の彼女の胸に強引に触れ、下着の中に手を入れようとしては、けっきょく拒否。たまに応じてくれても、アダ…
Kちゃんの思い出その4は、いよいよ…編。大変長らくお待たせしました。
「Nくんに抱いてもらうのほんとに気持ちよくて、あっという間に感じちゃうの。どうしてNくん、あんなに上手になったの?誰かで練習した?」
電話だと顔を合わせないからか、Kちゃんの言葉も少し大胆だ。
「ふふふ、毎晩Kちゃん思い出して、ひとりで枕で練習してるよ。」
実は一度だけ、実地指導を受けたことがあったのだが、それはまた別に、機会があれば書きましょう…。
「Nくん、エッチなことに興味あるのは男の子だけだと思ってるでしょ。女の子だってエッチなこと考えたり、するんだからね。」
え?
それってつまり…
「Kちゃんもひとりで、してるってこと?」
「えーっ…」
「もしかして、俺のこと思ってしたこともあるの?」
少しの間、沈黙するKちゃん。
「……う…うん…。」
正直に書く。Kちゃんの突然のオナニー告白、僕は返事を聞いた瞬間、そのままイってしまった。もうティッシュの準備もできないくらい、あっという間に。
だって、一目ぼれ以来ずっとあこがれだったKちゃんなのだ。エッチなんて考えもしなさそうな、童顔でまじめでおとなしい子が、自分のことを思って、オナニーをしていたなんて…!想像しだけで、何度でもイキそう…。
「…な、なら、今も、俺のこと考えて、やってみて。」
「えーっ…」
「…ちょっとだけ、さわってみて。」
「…………」
またしばらくの、間。
「…んもう、ダメよ。こんなこと話しちゃって、今度Nくんとどんな顔で会ったらいいかわからないよ…。」
そのしばらくの「間」に、電話の向こうの彼女が、何をして、どんなふうに感じてたのかは、どうしても教えてくれなかった。
Kちゃんどうやってひとりでエッチするの?と、それからも何度も聞いたけど…。
「ぜー―ったいヒミツ。それは永遠のナゾなの。」
こんなふうに絶好調に仲良しだった僕らだが、ひどくけんかをしたことも、もちろんある。
あるとき、些細なことから電話で言い合いになった、翌日のデート、待ち合わせ場所に立つこと1時間、Kちゃんはついに現れなかった(まだ携帯電話もない時代の話だ)。僕はその夜の電話でさらにヒートアップ。これから付き合いを続けるか別れるか、次の会う約束までにお互い冷静に考えよう、それまでは連絡もしない。
「うん、いいもん。電話なんかしないもん。」
プチっ。ツー、ツー…。
でも、それから次の約束までの1週間、僕は悩みに悩んだ。
万事内向的な彼女は、モチベーションを高めて壁を乗り越えるのを理想に描く自分(あくまで理想の話。現実はもちろん違う)とは正反対の性格で、生き方や考え方にギャップを感じることが何度もあった。友達を広げるのが大好きな自分とも180度違う人間関係、僕の仲間に紹介してもすごく引いている。
この先、長い人生のパートナーになるのがお互い幸せなのか、愛しているからこそ、別々の道を選ぶべきじゃないだろうか?
ああでも、そういうとこもひっくるめて、Kちゃんを好きになったんだ。違ったっていいじゃないか。
約束の日の前夜、とうとう我慢は限界を超え、僕は禁を破って電話をかけた。驚いた声で電話口に出た彼女に
「怒ったりしてごめんなさい。やっぱり俺、Kちゃんがそばにいてほしい。」
「私も同じだったの、ひどいことしてごめんなさい。」
涙声になったKちゃんと、フライングで仲直り。翌日はとにかく暑い日だったが、いつもは恥ずかしがって手も握らない彼女が、気のせいか、そばにすり寄ってくる感じがした。だから、半分冗談のつもりで…。
「Kちゃん、なんだか今日は距離近いよ。こんなお散歩なんかやめて、早く部屋で抱いてほしいって思ってる?」
「えっ、えーっ…、う、うん、思ってるよ。」
驚きとともに、いとおしさがこみあげた。お散歩は速攻で打ち切って、2人そそくさとアパートへ。
靴を脱ぐのももどかしく、玄関先で抱き合ってキス。そのとき、僕は心を決めた。
「Kちゃん、俺、Kちゃんと、ひとつになりたい。」
「………うん。」
小さくうなずくKちゃん。そして部屋に上がった次の瞬間、彼女はTシャツもスカートも下着も、あれよあれよという間にぜんぶ脱いで、素っ裸になってしまったのだ。
えっ、ええっ?
僕の気持ちが揺らぐ前に…彼女自身もためらいを捨てようと思ったのだろうか。いつものように手で隠そうともしないどころか、みずから、M字開脚の姿勢で横たわり…。
「Nくん………来て。」
ドギマギしながら、僕もあわてて服を脱ぐ。だが、途中ではたと気づいた。
「俺、汗びっしょりで、汗臭いよ、ごめん。」
「そんなの、私も一緒だよ。」
同じ匂いになるって、こういうことなんだろうか。裸になって抱きあうと、Kちゃんの髪が、身体が、汗のにおいも、ただただいとおしい。全身の熱さを感じながら、これからの主役の場所を手のひらでつつみこむ。泉のように湯があふれていて、前戯省略、もうずっと前から準備OKよ、と言っている。
何かで読んだ知識を思い出し、Kちゃんが痛くないように、腰の下に枕を入れた。いきり立った息子を、無我夢中であてがう。
こ、ここかな。
体ぜんたいをKちゃんに預けるように…。
腰を抱いて、ゆっくりと、ぐぐっと…。
…が、息子は根元から曲がって、彼女のお腹にこすれただけだった。
もう一度、繰り返す。ダメだ。あせる。
「ご、ごめん、うまくいかないね。」
「ううん、もいっかい、やってみて。」
今度は、彼女も手で導いてくれた。
「このへん、かな。」
「う、うん。」
Kちゃんも、手探りしてる。
少し角度を変えて、位置をたしかめながら、もいちど、ぐぐっと…。
あっ、あっ、なんだか、さっきと感触が違う。熱い。
「Kちゃん、Kちゃん、これ、はいったのかな。」
「わ、わかんない。けど、なんかすっごく、お腹痛い。」
苦しそうな表情。ピンク色に上気したほっぺ。かすれ声。
「ちょっとだけ、うごいてみていい?」
「う…、うん。」
ゆっくりと、腰を浮かす。と、きつきつに締めつけらているトンネルの壁のなかを、ぬるっと動いたのが、はっきりとわかった。ふたり同時に「あーっ!」と声が出た。
「入ってるんだ。」
「うん、わかる。Nくんのが、動いてるの。」
「ああっ。ありがとう。Nくんの、だね。」
しばらく中でじっとしてから、いったん離れて息を整える。
でも、僕も彼女も、まだ大丈夫そう。
「もいっかい、挑戦してもいい?」
「うん、挿れてほしい。」
今度は少しずつ動きながら、Kちゃんを味わう。
ああ!
Kちゃんの中は、熱い泉だった。
けれど、コンドームなんてなかったから、それ以上は自重して、合体はおしまいに。
「だいじょうぶ、痛くない?血、出てない?」
「うん、さっきは痛かったけど、もう、だいじょうぶみたい。ありがとう。」
そのあと、どうやってフィニッシュを迎えたのか、全然覚えていない。Kちゃんの手の導きで、お腹の上に出した?彼女も、僕の指でいかせてあげた?
呆然として、僕らはしばらく、言葉もなく裸で抱き合っていた。
Kちゃんの、卵のようなすべすべの額。光っていた汗の玉に、キス。しょっぱい。
ここまで、ながいながい道のりだったなあ。
夕方。ヒグラシの声を聞きながら、駅までの坂道を、手をつないで歩いた。職場でねー、こんなこと言う人がいてねー、もうおかしくって…。いつもは無口なKちゃんが、今日はたくさん話してくれる。
「Kちゃん楽しそうだね。」
「うん…。…ほんとはね、Nくんといっかい、経験してみたかったんだ。」
「ずっと待たせちゃって、ごめん。」
「ううん、ほんとうにありがとう。」
「今日は、ええと7月31日、ロストバージン記念日だね。」
「うん、Nくんも、ロスト…なんていうの?」
照れ笑いのKちゃん。
こうして僕らは、童貞と処女を卒業した。僕27歳、Kちゃん25歳、とにかく暑い暑い、夏の日の午後のことだった。
Kちゃんとの初体験の物語は、このあたりでおしまいにします。
なかなか進展しない話に、最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
大切な大切な存在だった彼女でしたが、その1年後、やっぱり別々の道に進んだほうがいいねと話し合って、お別れすることを選びました。最後まで大好きだったけど。
そのいきさつは、ここに書くような話ではないので…。
その後、偶然ですが彼女は僕の友人と恋に落ちて結婚して、今は子育てに奮闘中と聞いています。僕のことも、初めての彼氏として、初体験のパートナーとして、たまに思い出してくれてたら嬉しいな。
ほんとうに、僕にとっては宝物のような思い出。3年間の、素敵な物語でした。
Kちゃんに、心から感謝です。ありがとう。
片思い4年とお付き合い2年の長い時を経て、ようやく結ばれた僕とKちゃん。それからは幸せなエッチをたくさん楽しんで、彼女の身体も花開いていきました、と書きたいところだけど、ぜんぜん、そうはならなかった。婚前交渉はしない、が暗黙の了解だった僕ら。フライング体験は、2人の未来像を真剣に考えるきっかけに…
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