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【高評価】貧困大学生の俺が美人弁護士と一緒に暮らすことになった6(1/3ページ目)

投稿:2025-10-13 01:23:46

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佐伯そら◆ORNFQBg
最初の話

街灯が等間隔に道を照らしている。俺は家の前まで来た。マンションの自動ドアを入って、エントランスでモニタ下のボタンで暗証番号を押すと、カチカチという音だけがこの空間にこだまし、ドアが独り手に開く。大学に通って三年間登り降りを繰り返してきた階段を悠々と登っていく。登り切った頃には、遠くに都心のビル群…

前回の話

今年のクリスマスこそ、クリスマスらしいことができると思ったが、そんなことはなかった。毎年、クリスマスや年末年始はカフェのバイトが入る。それもそのはずで、みんな実家に帰省したり、旅行に行ったりと忙しい。これらの日だけは曜日シフト関係なく、出勤できるメンバーが入る感じで、俺は今年…

クリスマスから年越しにかけて、街の雰囲気が一変する。

先日のクリスマスパーティーの後は、結局、何もなかったかのように、紗奈も、春妃も、それぞれが日常に戻っていった。

俺が雪菜を見送って部屋に戻ると、春妃は帰り支度を済ませていて、直ぐに帰っていった。

その後、紗奈の部屋に俺が戻ると、紗奈は部屋で床をコロコロと掃除をしていた。

昨日の夜、紗奈は雪菜の言っていたとおり、直ぐに寝てしまっていたみたいだった。

俺も日常に戻っていく。

俺は久しぶりに、運送屋のバイトに年末までの三連勤で行くことになっていた。

御歳暮の時期は過ぎているが、年越し需要で案外忙しい。

一方、紗奈は年越しまで仕事が休みらしく、年末年始、実家に帰っていった。

実家に帰ったと言っても、毎日の通勤時間と変わらないくらいの移動だ。

数日間、実家でゆっくりして戻るらしい。

俺は独りで大晦日からの年越しを過ごすことになった。

雪菜からは、一度だけ、電話に着信があったが、折り返して電話しても、雪菜が出ることはなかった。

そんなこんなで、大晦日から元日は運送屋もイベントスタッフも入れるタイミングを失い、カフェもお決まりの定休日で、俺は独りでの年越しとなった。

ある日、春妃からメッセージがきた。

『優美って、覚えてる?同じ中学だった?』

誰?って思ったら、立て続けに春妃は言った。

『優美って、北川優美のことね』

あ、あの北川だ。

中二の時に同じクラスだった。

クラスで一位か二位の可愛い子。

◯◯◯46とかにいそうな清楚で、可愛い。

顔も小さく、八頭身で長身だった女の子。

それで、中二の森林合宿では王様ゲームの末に、同級生に中出しされ妊娠してしまった。

彼女は、同じ高校だった。

しかし、高校では一度も同じクラスになることもなく、特に接点はなかった。

正直、彼女がその後どうしているかは気になっていた。

『知ってるよ。どうした?』

『年末に実家に帰った時、偶然、帰りのバスが一緒で話したんだけど、東京で住んでるマンションも結構、近所だったの。今度、お茶でもしよ?』

春妃は、俺らと中学校が違うから、中二の時のあの事件を知らない。

人伝てに事件のことを知っていたとしても、俺らの関係性まではよく知らないと思う。

俺にとっては、春妃と北川に接点があることが意外だった。

東京から俺らの地元へのアクセスは、新幹線や電車を使っても数時間はかかる。

新幹線だけってわけではなく、新幹線の駅からも在来線の電車かバスを乗り継いで帰るしかない。

それを考えると、高速バスは多少便利だと思っている。

というのも、所要時間は高速バスの方が少し長く、一日二便しかないが、地元の街まで直通運転をしてくれているだけ楽である。

おまけに、新幹線を使うよりはるかに安い。

『東京まで行くなら高速バスが一番楽だよ』

高校時代に上京する同級生の中では、これが定石だった。

往復で予約すると、学割も使えて、本当にすごく安くなった。

だから、春妃が北川に会ったというのも、当然そういうこともあるかってくらいに思った。

俺も受験や引っ越しで使ったが、知り合いに会う確率はかなり高かった気がする。

俺は一瞬、この誘いを断ろうとも思ったが、北川には色んな意味で興味があったから、とりあえず『いいね、今度行こう』と返した。

結局、その後、春妃とは何回かやり取りした。

そこでわかったこと。

春妃と北川は高三で同じクラスだったらしい。

俺は高三で春妃と別のクラスになったから知らなかったが、春妃がクラスの中で仲良くしていた友達のひとりだったというのだ。

俺の中での北川のイメージは、中二のクラスの中で谷村や間宮らとワイワイ騒いで、キャッキャしているイメージだった。

詳しくは知らないが、下校途中に街で遊んだり、ゲーセンやカラオケに出入りしたりしてたみたいだった。

あの事件の後は、周囲の目なども気になって、あまり人前に出ず、静かに過ごすタイプになっていったような気がする。

俺はそんな北川の心の傷はどうだろうかとは思っていたが、男の俺にそんなことを言われても嬉しくないだろうし、鬱陶しいだけじゃないかと、結局のところ何もできずにいた。

ややあって、春妃から再び連絡が来た。

『今度の金曜によろしくねー!時間と場所は私が予約して連絡するね』

その頃にはもう、年末年始気分は随分薄れて、もう日常に戻っていた。

紗奈は次第に忙しくなってきたみたいで、帰りも遅いのが当たり前になってきていた。

早く帰ろうとしても、クライアント次第でなかなか思い通りにはいかないらしい。

約束の金曜日。

春妃が予約してくれた店に着いた。

大通りから小さな路地に入って一、二回、角を曲がった所にひっそりとその店はあった。

店内は暗い。

通路の端に間接照明が並んでいる。

所々に、異国の銅像や和風の書が飾ってあり、その一角だけがスポットライトを浴びている。

アジアンテイストなのか、和風なのか、どっち寄りかわからない。

強いて言えば、アジア多国籍って感じ。

店内を案内されて、ある個室に通された。

約束の時間を五分過ぎてしまった。

「ごめん、遅くなって」

そこには、髪が長く、肌の白い女性が座っている。

会話をするのは中学以来か。

少し緊張する。

お互いに軽く会釈をした。

テーブル席の正面に座った。

正面から彼女の顔を見て、昔の面影が思い出された。北川優美。

俺の記憶の中で、多少なり美化されていたと思うが、それを上回る感じの美人になっていた。

少し、戸惑った。

自分自身の脈が速くなったのがわかった。

でも、雰囲気は、ああ、この感じ。

あの頃と変わらない。

懐かしい気がする、と思った。

ただ、中二の頃の少し遊んでいてキラキラした感じってよりは、随分落ち着いた様子だった。

顔は昔と変わらず小さめ、ストレートヘアが背中まで伸びている。頭のところで天使の輪をつくるくらいに、ツヤツヤした髪をしている。

肌も昔と変わらず白く、腕につけたブレスレットのせいか、腕は細く見える。

清楚で静かな綺麗な女性になっていた。

俺の中では、顔の偏差値的には紗奈に近い美形で、身体のスタイル的には雪菜に近い気がする。

俺の息子に血がたぎっていくのを感じた。

「おう、、久しぶり」

「久しぶり。仁科、、くんでいいよね?」

俺の記憶の奥の方にあったのと同じ声だった。

「うん、、春妃はまだ?」

「さっき連絡したら、バイトが長引いてるって連絡あったよ。先に始めててって」

「あ、そうなんだ。バイトやってるんだ。この前やめたって言ってた気がするけど、、、」

「そうなの?何か、急な休みの人の代わりに対応しなきゃって言ってた、、、」

その後、少し間が空いた。

店の中で小さく流れるジャズっぽいBGMが聞こえる。

東洋っぽい丁度品、漆黒の壁と間接照明、ジャズ。

不思議なまとまり方だが、何故かおしゃれに感じる。

「この店、直ぐわかった?」

「あ、、うん。お店の看板とかなかったから、確かに扉開けるの、ちょっと躊躇しちゃった」

「だよね。俺なんか、店の前、三回通り過ぎちゃってたよ」

「え?三回も?そんなことある?」

北川はこの日初めて笑った。

ああ、こんな感じだった。

あのキラキラしてた時の笑顔。

少し昔の面影を感じた。

俺は少しホッとした。

「最近何してるの?この前、春妃ちゃんと就活の会場で会ったって聞いたけど」

「そうなんだよ。俺が座ってたら、横から冬馬って呼ぶやつがいてさ。何年も会ってなかったやつに、何千人って人がいる中、よく声掛けたなって思うよ」

「でも、春妃ちゃんらしいよね。なんか、知り合いなら声掛けてくれそうじゃない?」

「そう思う。あれでしょ?北川もでしょ?いきなり声掛けられたの」

「うんうん、私の場合、バスの中で通路挟んで隣だったんだけどね。いきなり横から、優美ちゃん?って名前呼ばれたの。びっくりしたー」

春妃のバイタリティーって、こういうのだよなぁと改めて感心する。

でも、春妃のおかげで北川との会話が保てていることも感謝した。

「春妃、遅いなー」

「だねー、、、そう言えばね、この前、春妃ちゃんと話してて、お互いに知ってるの誰だっけ?みたいな話しててね。なんと!そこでね、春妃ちゃんが仁科くんの名前言うものだから、ちょっとびっくりしちゃった」

「へー、何でだろ?普通女の子じゃない?共通の知り合いってさ」

「たぶん、あれだよ。最近会ったので、一番大きかったんじゃない?」

「そうかー、じゃ、やっぱり春妃に感謝だね」

「うん、うん」

俺が店に着いて、既に七、八分は過ぎている。

「もう飲み物でも頼もう。俺はハイボールでいいや。何にする?ソフトドリンクでもいいよー?」

「じゃあ、私、梅酒ソーダ割りがいいなー」

店員を呼んで、料理も適当に頼んだ。

創作料理がおすすめ。

焼き鳥や刺身も美味しそうだった。

「結構、料理凝っているのに、値段もそこそこでいいね、この店」

「そうだね、春妃ちゃん、こんな店どうやって見つけたんだろね♪」

意外と、北川と二人でも会話は弾んだ。

会話の中身は、春妃の話や最近の俺の就活などだった。

「仁科くんって、サッカー部だったよね?」

「ああ、そうだよ。途中で辞めちゃったけど」

「そうだったー?」

「北川は?高校って陸上だっけ?」

そう、確か、中学はテニス部なのに、高校は陸上部だったはずだ。

でも、走っているのを俺はあんまり見たことがなくて、何やってたんだっけなと思って、訊いた。

「あっ、そうそう」

「でも、中学ってテニス部じゃなかったっけ?水泳も速かった気がするし、何でもできるのな?」

運動神経は良かった記憶がある。

「私、中学で美琴と仲良くなってテニス部入ったんだけど、高校ではね、陸上始めたのよ。何となく跳べそうで、走り高跳び。結局、どれも中途半端だけどねー、、、」

「へー、、走り高跳びなんだ。どのくらい跳ぶの?」

「えっとね、、1メートル50くらいだったかな。確か」

「すごくない?そんな跳ぶんだー」

北川は身体の線が細い。手足も長く見える。

だから、八頭身とか九頭身って言われる。

「もうそんなに跳べないけどねー」

北川は笑って、謙遜した。

「身長ってどのくらいだっけ?」

「私?、、169だよ」

「マジ?良かった、負けてなくて、、、」

北川って、たぶんモデル体型なんだと思う。

小顔だし、結構可愛い方だし。

モデルって言葉が思い浮かんで、ふと思い出したことがある。

この前のバイト昼休憩の時に見たテレビに映っていたモデル兼アイドルの子と、顔も見た目も長い黒髪もそっくりだと思った。

目の前の北川が女子校の制服なんかを着たら、本当にそっくりだと思う。

そう思って、ちょっと俺自身のテンションはまた一段高くなった。

「春妃って連絡来てる?今」

「え?あれから来てないよー」

「何のバイトなんだろね、、、」

と俺が言うと、北川が返してきた。

「コールセンターなんだって」

「マジ?そうなんだ、、ちょっと意外だった」

「なんで?」と北川が言うと、俺は春妃から聞いた居酒屋のバイトを辞めた理由を話した。

「でも、酔っ払いとクレーマーって似てるけど、目の前にいるといないとじゃ、まあ違うんじゃない?コールセンターってマニュアルあるらしいし、、、」

俺は「そんなもんかなー」と返した。

「仁科くんは何のバイトしてるの?」

「今のメインは、カフェ。で、たまに運送屋とイベントスタッフやってるよ。前まで家庭教師もやってたけど、今はお休み中、、、」

「いっぱいだねー、、よくそんなにできるね」

「まあ、飽きずにできていいよ」と少し笑って返した。

「カフェっていいね、どこ?」

北川が梅酒ソーダ割りを一口呑んで訊いた。

グラスを持つ指が白く細い。

手首のブレスレットが少し肘の方に落ちていく。

「◯◯(乗り換え駅)」

「へー、そうなんだ。あの辺、高いビル多いよね。コーヒー好きなの?」

「うん」と俺は頷いた。

「えーー、いいなー。憧れるよね、カフェ」

「ホント、おすすめ。やってみたら?」

「いや、私、人前に出るの向いてないよ」

「そんなことないって、、せっかく可愛いのに」

「え?本当に言ってる?でも、ダメなんだよね、、、本当に、もう無理」

何だか、俺は悪いことを言ってしまった感じになってしまった。

急に、北川のトーンが下がった気がした。

ここまで話してみて思うが、やっぱり昔の遊んでいる感じの、俺が知っている北川とは違う。

落ち着いた感じの北川はすごく話しやすい。

「私さ、仁科くんだから言うけど、中二のあの事件から怖くてね。人と話すのも。なんか誰も信じられないっていうか、、、私の知らないところで、色々脚色されてるの」

更に、北川は続けた。

「言葉に出すのも嫌だけど、ヤリマンとか、男子を誘ってるんじゃないかとか、、、ありもしないことが事実みたいに言われるの、、、嫌なんだよね。最悪だったのが、すれ違いざまに、俺もやらせてって言われたこともあった、、、」

俺は北川の言葉に押し潰されそうな気持ちになった。

俺も当事者だっただけに、それを制止できなかったことが心が抉られるくらいに苦しかった。

思い返してみると、北川は中二の事件以降、人が変わったように喋らなくなった。

いや、喋れなくなったんだと思う。

「ごめん、あの時止めてればよかった、、、」

俺は北川の目を見れない。

「ううん、私がもっと抵抗したらよかっただけ。それに、よく考えずに遊び感覚で、部屋に忍び込んだんだから、悪いのは私たちだよ。仁科くんは、止めてくれてたじゃない。覚えてるよ。それだけは、ずっとありがとうって言いたかったんだよ。、、、ありがとう」

北川は目に涙を浮かべている。

俺は返す言葉が見つからなかった。

「、、、うん。ごめん」と小さくそれだけ返した。

「あの時、王様が仁科くんならよかったな」

北川は涙を浮かべながら、少し俺の方を向いて言った。

「え?、、、それでも結果は同じだったかもよ」

「そんなことないよ。たぶん、仁科くんなら、私、後悔しなかった気がするな」

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  • 2: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    次いつ更新されますかー?
    続きが待ち遠しいです!

    0

    2025-11-25 00:16:41

  • 1: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    すごく興奮しました!
    次の更新心待ちにしてます!
     

    0

    2025-11-10 01:07:58

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