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あの日のこと~仙台ワンナイト(2/3ページ目)

投稿:2022-06-05 20:19:20

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本文(2/3ページ目)

オレがバスルームを出ようとすると、梨奈が声をかけた。

「はいんない。明日の朝、シャワー浴びる」

クローゼットの脇に、梨奈のダメージジーンズと服がキチンとたたまれて置いてある。案外几帳面で育ちもいいのだろう。

オレはベッドにふたたび潜り込み前後不覚の人となった。

気持ちのいい目覚めをむかえた。幸い二日酔いは免れたようだ。

時計は9時前を指しているから8時間近く爆睡をしたことになる。

久しぶりの長い眠りだった。

寝返りを打つと、女が寝ている。一瞬驚いたが、梨奈が昨夜訪ねて来たことを思い出した。

かなりオレは泥酔していた。なにかした記憶はないから、何もしなかったんだろう。

梨奈は無邪気な可愛い寝顔をしている。女は寝顔に本性があらわれると思うが、梨奈の顔は純粋無垢そのものだった。

彼女を起こさぬようにそっと起きて、ルームサービスのメニューを取り、ハウスフォンでオーダーテイカーに伝えた。

アフターの約束をして、それを反故にしたのに彼女はここまで来てくれた。せめて朝メシくらいはご馳走してやろう。

ほどなくドアチャイムが鳴り、ワゴンに料理が並べられてきた。

セッティング致しましょうか、というスタッフに連れが寝ているから、ここでいいとワゴンを受け取り、ベッドサイドへ静かに運んだ。

「梨奈ちゃん……起きて、朝ごはん届いたよ」

梨奈の額に、そっと手をあてると、おだやかに彼女は目を開けた。

「‥‥おはよ……よく寝たぁ」

「朝ごはん、あるから食べて、仕事は大丈夫?」

「……今日は休み…………じゃなきゃあれだけ飲まんよ」

「そうか、いっぱい飲んだもんな……オレも久しぶりに飲み過ぎた」

モソッと起きた梨奈は、ホテルのナイトウェアを身につけている。そのままトイレへ向かい、ガラガラとうがいをする音を立てていた。

部屋のカーテンを開けて外の景色を眺めると、街並みの遥か遠い先に黒い塊のような壁が連なりそこから先が全て塗り潰されていた。あれは何だろう……。

梨奈が戻り、ワゴンの上の料理を見て声を上げた。

「ナニこれ!こういうの一度食べてみたかったんだ!ありがとう」

「よかった、いいから食べよう」

「昨日、アフターで何かたべよ、って思っててスッポかされたから、おなかペコペコ。なにこのオレンジジュース!もうオレンジそのまんま!このパンケーキもスゴイ美味しい!」

何が好みがわからないから、数種類のメニューをチョイスして梨奈の要らぬモノをオレが食べた。

「ね、いっつもこんなの食べてんの?」

「いや、いつもは納豆と鮭だな」

「へー、奥さんいるんだ?指輪してないけど……」

「奥さんはいない、それらしき予定のひとはいる。それに指輪は嫌いだ」

「ふーん……やっぱ、東京のオトコだわ~」自分の言った言葉に梨奈は笑ってる。

「なぁ、あそこの景色の黒いトコってナニ?ずっーと黒い壁みたいになってるとこ」

梨奈が窓の景色に目を向けた。

「……ああ……あれはね……津波のあと……あそこまで津波きてみんなツブれちゃったの…」

オレは愕然とした。街並みが続く遥か先の黒い壁、それが津波の、あの3.11の時の残骸だとは……。

あれから、数年しか経っていないが、いまだにその爪痕があんなに明確に残されているとは。この地は確実に自然の猛威を受けていたことに今更ながら気付かされた。

「あたしはちょうど、春休みで秋田に帰っていたから、なにもなかったけど、大学のコで……亡くなったコもいた……」

「それからだよ……あ、人間って突然死ぬんだ、って思うようになったの」

いきなり真摯な話題になった。

「ウチのね、おばあちゃんが言ってたけど、生きてるうちが花、ホントあたしもそう思った…」

「そうか、東北はいろいろあったもんな」

「ね、あたしとホテル泊まってさ、なぁんにもしなかったヒトって…はじめてだよ…」

なんの照れもなく梨奈が言う。

「ゆうべは飲み過ぎたし、そんな気はなかった」

「あたしの裸みても?」

「……オレは見たのか?」

裸、見たような気もするが、よく憶えていない。

「もうッ…….歯磨いてるとこに裸で乗り込んだぢゃん……けっこうショックだったんだ……東京のオトコにはあたしは魅力ないのかって……」

「いや、……」言葉が出てこない。

「いや、梨奈ちゃんは魅力的だよ。オレが酔い過ぎてただけだ」

「いまはシラフ?」

「ああ、もうスッキリ」

「んじゃ、食べたらしよ……ね」

まるでゲームでもしようと誘ってるようだった。

朝食を食べ終えると、梨奈はナイトウェアを剥いだ。

カタチのいい乳房が露わになる。下は何も着けていない。濃い陰毛がフサフサとしている。

「ね、きて……」

ベッドボードに寄りかかりオレを見ている。

「生きてるうちが花」梨奈の言葉が頭に浮かんだ。生を謳歌する、性をも楽しまなくては。

梨奈に寄り添って唇を合わせる。彼女が飲んでいたオレンジジュースの味がする。

「……もう……ホントに……じらすんだから………」

そんな気は全くなかったが、これから焦らしてやる。

梨奈は思いのほか、舌を絡めて吸い付いてくる。上になっていたオレがいつのまにか下にされて、梨奈はオレの首筋から乳首まで舐め回してきた。

「ああ、オトコのヒトの汗の匂いする……」

「あ、オレ風呂入ってない、昨日」

「……いいの……あたしがキレーにしたげる」

マジか……その言葉でオレもスイッチが入った。

梨奈は言葉通り念入りにオレの隅々まで舐めてくる。ハスキーな声の女はスケベだという統計値にプラスの加点がされた。

出来上がった勃起に、クンクンと鼻を擦り付けている梨奈。

「……いい………たまんない……」自分のクリトリスをさすっている。

「梨奈ちゃんはエッチなんだな」

「そうよ、あたしエロエロなの……でも、あの店で働いて1年だけど、お客さんとこうなるの、はじめてだよ……誰とでもしてるワケぢゃないからね」

じゃなんで…オレと?と聞きたかったが、野暮なのでやめた。歳は違えど男と女。感覚が合致した。それだけのことだ。

マリより3つ4つ歳下のコ。この世代で3~4歳の差は大きい。だが、「女」として一人前のテクニックを駆使してくる。地方のコほどセックスに長けているというがまさにそれだ。

脚を上げられ、梨奈の舌はオレの肛門まで這ってきた。風呂に入ってないというのに、知ってるだろ。肛門の周りを舌が舐って、舌先を中に捩じ込もうとしてる。これはたまらない。

昨日、出掛けに用を足してからシャワーを浴びたが、時間も経ってケツの匂いもしているはずなのに、躊躇なく舌を挿れてくる。

「ここ、いいでしょ?」梨奈はサディストなのか?それとも尻が感じるから相手にもしてるのか?

「……ああ、ケツは好きだ…」

「ね、やっぱ、お尻好きだと思った……」

なぜバレてる?酔ってて何か言ったのか……シモネタ言った記憶はないが。

完全にケツ穴に舌がめり込んでいる。穿るように舐め回されてる。梨奈という女の性嗜好がわかる舐め方だ。オレも好きなことをしよう。

梨奈の舌が抜けた隙に起き上がった。

「な、オレが尻好きだってなんでわかった?」

「……だって、店で女の子通ると、背中からお尻の方ばかり見てたぢゃない……あ、このヒトお尻好きなんだって…‥.すぐわかった……だって……あたしもお尻するのも、されるのも好きだから…」

「そ、そっか、そんなオレ、ケツ見てたか……じゃあしょうがないな………」

梨奈は今、聞き捨てならないことをサラッと口にした。お尻が好き。するのもされるのも、と。

樋口の馴染みの店で、たまたま席に座った女、なんの縁か、同じベッドで一晩寝て、その女が尻が感じるという。この奇遇に感謝だ。

梨奈をうつ伏せにして、オレにした事と同じ愛撫をしていく。もっとゆっくり、もっとじっくりと、じらしながら舌でうなじから肩を手を上げさせて脇の下を確認するように舐め上げていく。

横向きにして乳房の周りをそっと触れながら、舌先を乳首のトップに触れさせる。あっ、と梨奈が声を上げる。思った通りの感受性豊かなコだ。

ごく薄い茶色の乳首は小さく愛らしい。そこを舌と前歯で押さえつけながら、梨奈が好きだという尻の溝から谷間に指を這わせていき、肛門の窄まりを捉えてやる。

ヒッ、と小さく頭をビクンとさせる梨奈。いい反応だ。

乳首から口を離して背中から臀部のラインを追っていく。

舌がどこへ向かおうとしているのか、梨奈はわかっているように小刻みに肢体を震わせている。

若い尻、何かスポーツをしていたのであろう、張りのある双丘だ。

ほんのり汗ばんできている尻肉をおもむろに割って中の窄まりを露わにする。

乳首と同じ色した小さな肛門が顔を覗かせる。皺の数は少ないが、ムギュッと頑なに口を閉じている。可愛いケツの穴だ。見られてるのが恥ずかしいとヒクヒクと呼吸をしている。

「ヤダ……恥ずかしい……」

「恥ずかしいからいいんだろ?」

「………」

ふっーと息を吐きかけると、それにキュッと応えてくる。

皺が伸びるほど拡げて鼻を近づけてみたが、なんの匂いもしなかった。ちょっと残念だったが、舌をそっとあてがってみる。

「あっ!……」一際大きな声を梨奈はあげた。ホント好きなんだ、ケツが。いいコだな。それじゃ遠慮なく味見させてもらう。オレはそっと触れていた舌を尖らせて梨奈の肛門の中に捻じ込んで中でローリングさせた。

「ヒッ!…………はぁぁ……」

温かい腸壁は微かな苦味がする。いい肛門の味だ。少し緩んだところで舌を抜き指先を代わりに差し込む。

「ああ、……お尻……」

若い肛門。締め付けが厳しいが、オレの指をなんとか飲み込もうと努力してるのがわかる。もう尻の味を知っているのか、どおりで男好きする顔をしていると思った。尻の味を知った女は色気が倍増する。これもオレの持論だ。

指を抜いてはまた舐め上げてやる。中を掻き回していた、その指先はさすがに香ばしい匂いを放っている。

そうこのケツの匂いが、嗅ぎたかったんだよ。スケベな女のケツの匂い。ほらオレのは絶好調に勃起してる。

「………お尻ダメぇ……いれて……もうッ……いれてぇぇ」

あいにくワセリンなど持ち合わせていない。まさか後輩の結婚式にワセリンなど持っていこうとは思いもしない。もう少しだけ、括約筋をほぐしてやろう。

「ダメ……ね、…….入れて……」

「入れてやるから、待ってろ、オレのを濡らしてくれ」

ベッドに立ち梨奈に勃起を咥えさせる。

「いっぱい濡らして痛くないようにしなきゃ」

これから自分の肛門に入る勃起を梨奈は丁寧に唾を塗し舐めている。上から手を伸ばして梨奈の肛門に指をこじ入れて、少しでもほぐしてやる。

「ンンッ……ンンッン」

尻を穿るたびに梨奈は嗚咽を洩らす。

「……シュゴイ……硬い……もう大丈夫ッ…‥.きて…オネガイ」

まだダメだ。もう少し舐めてろ。ケツの穴掻き回してやるから……。

「ダメダメ……そんなされたら……あ、イッチャウ……」

指で掻き回していたら、梨奈が1回目の気持ち良さをむかえてしまった。途端に括約筋のバリアも緩んだ。いい頃合いだ。四つん這いの梨奈の後ろに周り、狙いを定めて勃起を沈めていく。

小さな孔は、抵抗もせず、赤い亀頭をスルッと飲み込んだ。

「きたぁ……」ガクンと梨奈が反応した。

アナルセックスは女が受け入れる姿勢がありさえすれば、すぐ馴染む。その逆なら全く動きもままならない。そこでムリをすると、女は苦痛だけを覚え尻を開かなくなる。

これなら問題なく動かせそうだ。

可愛い尻のド真ん中に残酷にも勃起が突き刺さっている。まるで何かの刑罰を与えているように見えるが、梨奈は快感の喜びを声に出している。

梨奈の肛門に入れていた指先を嗅ぐ。可愛い尻のスケベな残り香……。それを嗅ぎながら尻を犯すのはなによりたまらない。自分の尻の匂いを嗅がれながら、ますます硬くなったモノを突かれて、梨奈は声にならない息を洩らしていた。いい尻だよ、梨奈……。旅でオマエに会えて良かった。

「ンンッ……また………イ…イっちゃう……」

そんなにいいか?ケツ感じるか?梨奈?いいコだ……。オレは突きを速めてやる。

「ダメぇぇ~……お尻ィィ……おかしくなるゥー………」

さすがに何度目か忘れたが、梨奈が動かなくなったからいったん勃起を抜く。

抜く時にカリの抵抗を感じたのか、梨奈がビクンと動いた。

梨奈の脇に寝て髪を撫でてやると、ソロソロとオレの勃起に向きを変えて舐め出した。

自分の肛門に入っていたモノに唾液を塗して、さらに再戦を望んでいる。

目の前に梨奈の小さなプッシーと肛門が濡れて光っていたから、オレもその両方を舐め回してやった。プッシーは鉄を舐めたような味がした。

肛門はすっかりほぐれている。

梨奈はオレの上に尻を落としてきた。勃起を捕まえて自分で位置を確認している。

アナル好きな女が好む体位だ。自分の好きなように動かせる。勃起がヌルい感触に包まれて、梨奈は口を寄せてきた。

「ね、すごくいい……お尻で……こんないいの……」

そう言い腰を上下に前後に揺らし、場所を探している。

汗で髪が額に貼り付いているのがセクシーだ。

「フンッ………あっあっこれ……‥これ」

前後に腰を擦るようにしていた梨奈がまた唇を合わせてきた。さっきより舌を深く絡めてくる。

「フグッ………ア……」

梨奈の舌がオレの舌を捕らえて止まった。また気持ちよくなったようだ。

早漏な梨奈ちゃん……。可愛い過ぎるから、追い討ちかけてやる。下からそのまま突き上げて腰を進めた。

「ああッ……ああッ………」

梨奈が否定するように首を振る。

何を否定してるんだ?気持ちよくなることは肯定しかないよ……オレも気持ちよくなるから……もう少しで………。

顔を顰めてオレを見る梨奈。困った顔をしてる。もっと困らせてやろう……その顔見るとサディスティックになる……ほらオレの勃起……梨奈の肛門の中で暴れてるだろ……オマエのケツの穴気持ちいいってよ……スケベな匂いさせてる肛門に熱いヤツぶちまけてやるから待ってろ………ああ……いい……。

「梨奈!オレもイク…」

舌を出してやると梨奈はしっかり受け止めてオレの舌を吸い取ってくれた。舌と射精がタイミングよく同時に梨奈の中に入っていった。

梨奈は苦痛に耐えるような顔をしている。快楽と苦痛の表情は同じだ、と何かの本で読んだ記憶がある。たぶんオレも苦痛の表情をしていただろう。

勃起が縮んで抜けるまで、オレたちは貼り付いたままでいた。

抜けたのを感じて、梨奈の尻をティッシュで拭ってやると、それだけでも梨奈は反応した。

緩んだ肛門から精子が滲んで来ていた。あの若いキツキツの肛門が、ふやけて婆さんの唇みたいに見えた。

「先にシャワー浴びてるよ」

梨奈に言い残してバスルームに向かう。

梨奈が昨夜バスを使った後に元に戻したのだろう、バスマットやタオルがきれいに干されてあった。なかなか気の利く女だ。

頭を洗い終えたころ、梨奈もバスルームに入って来た。少し照れくさそうにしてるのが可愛い。

「うわーここから見ても、サイコーの景色……ここがジブン家のお風呂だったら…一生風呂から出ないわ」

「そんなことないよ……毎日なら厭きるし…たまにだからいいんだよ」

「そうかなあ……でも……あのエッチはあきないと思う……」

「エッチは毎日でもいいけどな」

「どっちも気持ちいいのはおんなじだけどな……」

上手く説明してやれなかった。見事な眺望、心地よいが、眺望欲なんてものはない。性への欲は日を重ねると湧いてくる。いい景色は心を潤わせてはくれる。だがしかし今、目の前の景色の一番奥には、津波の爪痕、絶望の悲しみさえ残ったままである。

梨奈はオレのペニスを洗いながら、悪いチンコだ、こいつと話しかけている。

先にオレがシャワーを終えて出た。朝食の残りのポットのコーヒーを飲む。まだ冷めてはいない。

帰りの新幹線はいつでも良かった。夜まで東京に戻ればいい。明日は休日、なんならもう一泊したって構わない。

梨奈と共にどこか温泉でもしけ込むか、と思ったが、彼女は明日は仕事だろうし、なによりマリへの言い訳を繕うのが面倒だ。アイツに嘘はつけないし、すぐ見破られる。

仙台のキャバで、たまたま席に着いた女とベッドをともにして、温泉まで行って来たなどと正直に言えるものではない。やはり今日帰るのが無難だ。ゆきずりの女だった梨奈が名残惜しくなっていたのかもしれない。

梨奈が髪を整え、メイクも終えてバスローブを纏って出てきた。

昼間のメイクした顔は可愛いらしい。夜の店のメイクの棘は消えて健康的な若い女の子になっている。

「あ、コーヒー…あたしも飲みたい」

「朝の残りを飲んでただけだから、ほとんど残ってない。頼めばすぐ持って来てくれるよ」

メニューを見せると、うわっ高いッ!ウチの店よりボッタクリぢゃん…なんでコーヒーが1300円もするの?ウーロン茶1200円だって……と絶句してメニューを眺めてる。

「もしかして、この朝ご飯……ひとり1万円くらいかかってる?食べたモノみたらそのくらいなんだけど……」

「東京ならもっと高くなる。いいから好きなモノ頼んで」

「いい、せめて冷蔵庫にする」

オレもコーヒーが飲みたい。ハウスフォンで、コーヒーをポットでとオーダーをした。

冷蔵庫も高ぇなぁと言いながら、梨奈はミネラルウォーターを取ると、ベッドに座り、朝食の残りのメロンをつまんでいる。

「何時の新幹線で帰るの?」

「時間は決めてない…今日中に帰ればいい」

「じゃ最終なんかでもいいの?」

「ダメじゃないけど、夕方には帰りたい」

「なんかね、昨日…お店で話してる時、もっといろいろ話したいと思ってたの…」

「今、話せばいい」

「エッチしたら、ぜんぶ忘れちゃった……」

思い出したら、電話を……と言いかけたが、言葉を飲んだ。

「ね、あたしが東京に遊びに行ったら……」

梨奈もその先の言葉を続けなかったから、東京来たらメシくらいご馳走してあげる、と付け加えてやった。

「うん……連絡する…ちゃんと時間みて連絡する……これから夕方まで仙台案内してあげたいけど、見るとこないんだよね。松島まで行くのは遠いし……」

「気にしなくていい。テキトーに帰るから」

一夜の恋どころか、朝起きてからの数時間の恋にオレは名残りを感じていた。

身体の相性がいいとその異性を強く引き合う。

レイトチェックアウトは16時までだから、昼メシを食べて別れることにしよう。

半分微睡みながら部屋で時間をやり過ごし、午後の2時過ぎにホテルを出た。

梨奈のファンクなスタイルには、不釣り合いなオレの姿だった。

スーツはガーメントバックにしまい、ポロシャツに薄手のカーディガンを羽織っているが、若い女の子とは別の場所に区分けされてしまう感じが否めない。

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