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体験談(約 35 分で読了)

大切な人と再会するために頑張って過ごした1年間と、バスガイドとして第一歩を踏み出したわたし(1/3ページ目)

投稿:2020-08-05 22:44:18

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本文(1/3ページ目)

まことまどか◆KDdVOEg
最初の話

これは私ことマドカ少年が中学2年の時の体験です。女系家族で育った私は、オンナだらけの中で育った環境からか、女性に対しての憧れや異性としての意識などは無縁でした。しかし、小学6年の時に高校生だった従姉妹に童貞を捧げて以来その従姉妹を意識しやがて初恋をすることとなります。しかし、…

前回の話

わたしは今、北海道の苫小牧港に向かうフェリーの甲板にいます。そこから見下ろすと、フェリーを係留するための太いロープが何人かの作業員によって外されるのが見えます。その後のほうからエンちゃんが走って来ました。そして、エンちゃんは岸壁のギリギリまで近づいて大きく手を振っています。…

次の目標を「エンちゃんにもう一度逢って、再び告白しよう。そして、OKもらったら一生添い遂げよう。」と心に決め、少し強くなったわたしはその目標に向け動き出していました。

義弟のシンジはその後全く姿を現しませんでしたが、心療内科医と義父が相談して、しばらく実母方に預けられることになったようです。

後で知りましたが、初婚の義父と小学校の先生だったシンジの母親が再婚した時、女の子が欲しかった義父との間に子宝は恵まれず、そのうち夫婦生活が冷め切ってしまったようです。

そのうえ、自分の旦那が自分の教え子だった子にひどい事をしている事を息子のシンジから告げられ、精神的に不安定になり最終的には睡眠薬で自らの命を絶ったという事実でした。

これを知った時、物凄くやるせなさを感じました。その運命に巻き込まれてしまったわたしと母さんは、これを一生背負って行かなければなりません。

しかも、この先この状況から旅発つ覚悟を決めているわたしと異なり、これから一生その運命と向き合うことになる母さんと生まれてくる赤ちゃんに、どんな言葉をかけていいのかすら検討もつきませんでした。

その後、定期演奏会が終わってから1ヶ月あまり、お母さんは臨月を迎えていました。

いつ産まれてもおかしくないことから、お母さんはその入院に備え準備しています。

そんな最中、夕飯を食べているお母さんが持っていた茶碗を落として、急にかがみだしました。

そして、お母さんは自分のお腹を抑えながら「マコト。陣痛始まったみたい」と息も絶え絶えに言います。

わたしは、こんな事初めてだったのでアタフタしてましたが、少し経つといつのまにかお母さんは正気に戻っていて

「まだ、陣痛の間隔は長いから大丈夫。」と言いながら、主治医に電話しています。

そして、「タクシー呼ぼっか。」なんて余裕の表情で言った直後、また陣痛が来たようです。

そして、「マコト。コレ、タクシーじゃなくって救急車だわ。」と言いながら、今度は股間を抑えています。

「お母さんどうしたの?」と聞くと「破水しちゃったみたい・・・」と苦しそうに言います。

この時義父さんは、勤めている学校で生徒が起こした妊娠騒ぎの対応のため連日遅くまで仕事をしていて、今連絡しても帰ってくるだけで結構な時間がかかりそうです。

わたしは、119番に電話して「救急車お願いします。臨月の母がいま破水して産まれそうです。かかりつけの産婦人科にはこちらから連絡していますので、急いでお願いします。」と、まるで予行演習でもしていたかのようにスラスラと要件を伝えることができました。

そしてすぐに生まれると思って運ばれた産婦人科で、陣痛と格闘しながら分娩準備室で2時間待機し、陣痛の間隔が短くなってきたところで、お母さんと一緒に分娩室に入りました。

わたしは、立ち会い分娩に向け数回病院側から説明を受けていましたが、忙しかった義父はそれができず、せっかく駆けつけて立ち会いたいと申し出ても病院側から拒否されていました。

男の人は精神的に弱い部分があり、なんの心構えもなく立ち会うと、その後の夫婦生活に支障をきたすことがあると先生から聞かされていました。

分娩に立ち会ってみると、生命が生まれるということがいかに大変でしかも神秘的であるのかが実感できます。

こればかりは、立ち会ってみないと分からないことかと思いますので、これ以上の説明は割愛させていただきます。

そして産まれてきた赤ちゃんは「遥(ハルカ)」と名付けられ、「マコトが生まれてきた時とソックリ」という事でした。

お母さんが出産のため入院していた1週間は義父さんと2人きりでしたが、義父さんは仕事帰りが遅い上、お母さんのところに寄ってくるので、ほとんど家では顔を合わせることはありませんでした。

食事についても、「自分の分はいらないから」と義父から言われていましたのでとても気楽です。

そして、たまたまわたし一人きりとなった休日、家中の掃除をしていてたまたま夫婦の部屋を掃除していたところ、ゴミ箱に無造作に捨てられているティッシュから栗の花の匂いがするのに気づきました。

お母さんが入院する数日前、わたしが夜中にオシッコがしたくてトイレに起きて、夫婦の寝室の前を通り抜けようとしたとき、

「チョット・・お腹の子にさわるでしょ。じゃ、後ろからなら・・」なんてヒソヒソ話が聞こえてきたこともあり、あちらの方も盛んなようでした。しかし、そのお母さんが出産で入院している今は自分で処理しているようです。

そして、その栗の花の匂いで思い出したことがありました。

思い出したくもありませんが、あのとき、シンジがお父さんが中学生としている時のビデオとか写真がいっぱいあるというあの言葉でした。

わたしには思い当たる節があります。

この家の2階の天井には収納庫があり、それは天井に細いハシゴをかけて昇るようになっていましたがとても不安定です。

ここに来た時、既に身重のお母さんはそこへは絶対に行かないはずです。隠すとすればそこしかありません。

わたしは、以前一度だけシンジが出入りしていたのを見ていたので、ソレを思い出し、階段の脇に隠すように置いてあったハシゴを掛け、昇ってみました。

するとそこには3畳くらいのスペースがありダンボールが何個か置いてありました。

わたしはその段ボール箱を一つ一つ開けて中身を確認しました。

するとその内1個の段ボールに、さらに怪しい箱が中に入っていて、それを取り出し開けると分厚いアルバムと、ビデオテープが入っていました。

わたしが、恐る恐るそのアルバムを開いてみると、シンジの言ったことが間違いではないような写真が沢山出てきました。

その写真は明らかにここの家の寝室で撮影されたものでした。

中学校の制服を着たまだ幼い女の子のその表情からは、コレからされることに対しての不安が伺えます。

その写真を見た時、どこかで見かけたことがあるような錯覚にとらわれましたが、どこで見かけたのかは全く思い当たる節はありません。

別の写真を見ていくと、それは全裸の状態でした。胸はほとんど膨らんでおらず、まるで小学生のようです。

そして、今度は局部の接写でした。他人のこれは見たくもありませんが、指でVの字に無理やり広げられた綺麗なそれは、今まで男性経験のないコトを物語っています。

次の写真は、いわゆるハメ撮り写真というもので、挿入直前・行為中・その後というような、一般的な使用前、使用後的に比較できるように写真が並べてありました。

そして、その使用後の写真は、中に出されたものがピンク色に混ざり、それが逆流して白いシーツに滴り落ちる写真です。

もう、ここまでくるとあとはどんな写真か見当がつきます。

ほかのアルバムもパラパラと見てみましたが、その女の子が義父のモノをくわえているもの。

白い液体で顔をベチャベチャにしているもの。

いろんな恥ずかしいポーズを取らされているもの。

そして最後の方になると、生えた産毛をT字のカミソリで剃られている写真。

そんな写真が目に留まりました。

その写真のアチコチに、三脚にビデオカメラがついたものが写り込んでいたので、同時にビデオ撮影までされていた事は明白です。

その箱の中には、ご丁寧に写真のネガまでキチンと整理されていました。他の段ボールは全く関係のないものばかりでしたので、この箱さえ処分してしまえば、後でお母さんの目に触れるものはありません。

わたしはその日、その段ボール箱を物置からリビングに降ろし、一応ビデオも見ておきました。

すると、やはり行為中の映像がたくさんあり、早送りで見てたまたま再生に戻った時

「痛い痛い」と泣きじゃくる光景や、血まみれの局部。そして、別のテープには打って変わって義父のモノを上手にしゃぶっている様子が映っており、その女の子が劇的に変わる様子が見て取れました。

わたしは義父の帰りを待ちました。

そして、案外早く帰ってきた義父と久し振りに会話を交わしました。

マトモに会話をするのはあの事件以来です。

「義父さんおかえりなさい。早速なんですが話があります。」

「今日、天井裏の物置でこんなモノ見つけました。これの処遇について相談があります。」

すると、義父の動きが止まり、青ざめた表情でわたしを見つめています。

「こんなもの、後でお母さんが見ちゃったら間違いなく離婚という流れになります。さらには、先生という職業も失うことになります。」

「そんなことになってしまったら、何よりお母さんと遙が露頭に迷ってしまいます。」

「でも、わたしはそんな事は望んでいません。それより、義父さんには一生お母さんたちを養ってもらいたいと思っています。いや、養う義務があります。」

「義父さんの趣味も知っています。幸いお母さんは義父さんの趣味にあった無毛症です。」

「これからはお母さん以外の女性には目を向けないでほしいと思っています。いや、その趣味はお母さんだけにして欲しいと思ってます。それが、これからこの家庭を円満にしていく唯一の方法だと思います。」

「ですので、わたしはコレを処分したいと思っています。」

「保険と言ってはなんですが、わたしはこの中の写真の一部をお借りして保管しています。今後なんかあったら、ソレが偉力を発揮すると思いますので・・・。」

「安心してください。コレをネタにしてゆすりたかりをするつもりは毛頭ありません。」

「コレ以外に、持っているものがあれば、今すぐここに出してください。」

わたしが義父に強い口調でそう言うと、

テレビの下のビデオデッキの脇から、VHSのテープを取り出して「これも」とわたしに差し出しました。

「これは、明日わたしが全て処分します。良いですね?」と義父に尋ねると、義父は首を縦に振りました。

「とにかく、わたしはお母さんと遥の幸せを願っています。それを壊すような事はしません。ソレと、何かない限りこのコトは墓場まで持っていくつもりですので安心してください。」

と最後に義父に伝えると

「マコト・・・すまない。オレはお前が言うように変態なんだ。いわゆるロリコンっていうやつで・・」

「元々まともな結婚なんてできないって分かっていたんだけど・・」

「シンジの母さんにも申し訳ないことをしてしまったと思っている」

「でも、シンジの母さんに迫られて、勢いで結婚したまでは良かったけど、性格が合わないっていうか、ヤッパリあっちの相性がダメで、すぐに冷え切ってしまいあの有様だよ。」

「そんな時真理子(お母さんの名前)さんと久しぶりに同窓会で話したら、なんか心地よくて。」

「そして、酒が入った勢いで押し倒したらアレがアレで(多分、アソコがパイパンでという意味だと思います。)、これは絶対離しちゃダメだって思って、そん時に遙をつくったんだ。」

「安心してくれ。オレの性癖に合う女性なんて、世の中探しても真理子さんしかいないから、絶対離さないし不幸にもさせない。」

「だから、ソレの処分はマコトの気の済む方法でやってくれ。」

と、言い残し義父は自室に消えて行きました。

わたしは翌日、以前睡眠薬や遺書などを焼却した庭で写真を念入りに焼却しました。流石にビデオテープは燃やせなかったので、自分の部屋でテープを全部引き出して、ところどころハサミで切って2度と再生できないようにして、次の燃えないゴミ日に出しました。

これで、わたしがされたコトさえ思い出さなければ、あの忌々しい思い出ともおさらばです。

あと、写真を借りていると言ったのは全くのウソです。

そんなもの持ってたくもありません。

そして、季節は秋となり就職シーズンが訪れました。

その日、担任の先生に職員室に呼ばれ求人の話を聞く事になっています。

夏休みから定期的に行われた「合同企業説明会」「企業の学校訪問」などは真剣に話は聞いていましたが、わたしの希望する職種はなかなかなく、当然海を隔てたところの高校に説明に来てくれる本州の会社などはありませんでした。

そんな中、先生が見つけてくれた情報でした。

「早坂、お前が希望していた職種なんだが、市内の会社と札幌の会社が求人を出している。どちらか1社受けさせる事になるんだが・・・」

という話でしたが、わたしはすでに働きたい会社が決まっていたのでそれを伝えると、

「内地の会社からは求人が届いていないんだよね・・・でも、問い合わせてみる。」

という事で待つ事数日、

「早坂、お前の希望する会社から入社試験OKって連絡が来た。それで、試験案内をこれから送ってくれるように頼んだ。」という事でした。

そして、学校で面接での受け答えの練習や心得など学ぶ事半月、いよいよ試験当日となりました。

昨日のフェリーでこの街には到着しており、フェリーターミナルまでお姉ちゃんが前にお母さんが使っていた軽自動車で迎えに来てくれていました。

そして、今ではお姉ちゃんが一人暮らしする懐かしいアパートに1泊して、翌朝時間休を取ったお姉ちゃんに会社まで送ってもらっていました。あと、帰りは直接タクシーでフェリーターミナルまで行くことになっています。

ちなみに、お姉ちゃんには、わたしがこの会社を受けるのを、織田さんに伝えず秘密にしてもらえるよう頼んであります。

その会社に着くと、会社の前に沢山の大型バスが並んでいます。

そうです。わたしが受けようとしている会社というのは、小比類巻先輩のいるあのバス会社です。そして、先輩と同じバスガイドを目指しているのです。

エンちゃんが入院している時、わたしがこの街に戻るプランとして思い描いたのは、この会社のバスガイドになるっていう事でした。

わたしが社屋前でウロウロしていると、時折バスガイドたちが会社とバスの間を行き来する様子が伺えます。

多分、去年のエンちゃんの入院騒ぎの時に会ったことのあるバスガイドさんもいたと思いますが、わたしはコレから受ける入社試験を控え、緊張してそれどころではありません。

入社試験は、朝から一般教養の筆記試験をやり、その後面接をする2部構成になっています。だいたいお昼までかかると言われていました。

わたしの他に試験を受ける高校生が20人ほどいました。わたしの制服が見たこともないモノで、この辺にはないグレーの制服だったため目立ってしまい、ジロジロ見られています。

そして、筆記試験開始です。

一般教養は、学校でイヤになる程勉強したので問題なかったのですが、出題最後の

「これまでやってきたことと、その中で一番感動した事。また、この会社でやりたい事をそれぞれあげてください。」という出題に面食らって、鉛筆が止まっています。

これまでやってきたことは、学校からの内申書通り吹奏楽部でやってきたことを書けば問題ないのですが、一番感動したことは少し悩みましたが、記憶の新しいところで、転校先の学校で暖かく接してくれたクラスメイトや部活の出来事を書き綴りました。

次の出題のこの会社でやりたいこと・・・?。わたしに出来るもの・・・?これからやりたいこと・・・?

それは、まずエンちゃんのところに戻って、エンちゃんが入院した時にみんなで楽しく話をした、あんな雰囲気の中で仕事が出来ること・・・?

それでしばらく考えた結果、これからバスガイドになりたいっていうのをわかってもらおうと、今まで行ったことのないところに沢山行ってみて、それをお客さんに知ってもらうっていうこと。

そして何より、沢山の先輩に囲まれて楽しく仕事がしたい。

ということを書き綴りました。

そして、その後の面接のために椅子に座って呼ばれるのを待っていますが、願書受理順に呼ばれるわたしの順番は最後の方でした。

ひとり、またひとり呼ばれて会議室に入っては出て行き、それを飽きるほど見たときやっと自分の番となりました。

わたしは学校で教わった通り「失礼します。」と元気な声で挨拶し、促されるようにしてその椅子に座りました。

そして、自分の学校と名前を名乗り「よろしくおねがします」と頭を下げました。

すると、わたしの履歴書を見て2人の試験官が何かコソコソ話したかと思うと

「早坂さん。あなた、北海道ですよね。しかも、旭川。」

「どうしてこんなに遠い会社受けようと思ったんですか?」と、事情を知らない人は当然疑問に思うところです。

学校からは質問に対して、模範解答ではない自分のことばで答えるようにと指導されていました。

そして、わたしはその質問に対して

「わたしはもともとこちらに住んでいたんですが、家庭の事情で旭川に引っ越しました。」

「引っ越す前に、御社近くの付属高校に在籍していましたが、その時に友達が入院してしまって、その時たまたまお見舞いに来ていた学校の先輩が御社のバスガイドをしていることをそのとき知りました。」

「その時、偶然先輩の同僚の皆様たちも集まって、仕事の話とか聞かせてもらったんですが、こんな中で仕事ができたらいいな。と思って、そのときから御社に決めておりました。」

と答えると、目の前の2人の質問官がわたしの履歴書をもう一度見返し、また何かコソコソ話ししています。

すると「その、学校の先輩というのは、ガイドの小比類巻のことですか?あなたが転校前に在籍していた高校の卒業生ですが。」と質問してきました。

わたしは「はい。そのとおりです。その学校に在籍してしていた時、吹奏楽部で応援していたソフトボールの試合で、ピッチャーをしていた小比類巻先輩がノーヒットノーランを達成した時の『よっしゃ〜』という叫び声が格好良くって、それから密かに憧れていました。」

と、キッパリ答え面接が終了しました。

そして、最後に女子寮の食事を食べてから帰ってくださいという指示のもと、面接が終わった順に食堂のテーブル座って、食事が出てくるのを待っていました。すると何人かのバスガイドが制服姿で食堂脇の廊下を歩いてきたのが分かりました。

すると、そのうちの一人がわたしを見て

「アレ。あなた、あの時の女子高生?」と話しかけてきたのは、あの小比類巻先輩でした。

「ご無沙汰しています。元工藤の早坂です。今日、わたしココ受けに来ています。もし、合格しましたらその時はよろしくお願いします。」

と伝えました。すると、小比類巻先輩はわたしの手を引っ張り廊下に連れ出しました。

「工藤でも早坂でも何でもいいけど…アンタ。この事、エンちゃんに伝えてるの?」

「いいえ、まったく言っていません。それどころか、最近手紙すら書いていません。」

「エンちゃんね……。健気にアンタのこと待ってるよ。」

「ここでバラしちゃっても良いけど、ヤッパリ楽しみは最後までとっておいたほうがいいんだけどな。」

と言っています。そこでわたしは、

「落っこちちゃったら格好悪いんでとりあえず黙っていましたが、先輩のソレも一理ありますので、合格したとしても黙っておきます。そして、再会した時に打ち明けます。」

と、伝えると「うん。ソレがいいと思うよ。」と、物凄い笑顔で優しく言ってくれました。

それから旭川に帰ったわたしは、落ち着かない学校生活を送っていました。

クラスの友達数人が「内定もらった〜」なんて喜んでいますが、それよりも早く試験受けているわたしのところには、会社から何の音沙汰もありません。

そうしていること数日、昼休みにお母さんの作ったお弁当を食べ終えて蓋を閉めた瞬間、教室の扉のところから、

「マコト〜。先生呼んでたよ〜。職員室にって」

という声がかかりました。

わたしが、職員室まで息を切らせて走っていくと、担任の先生が待っていて

「早坂。ようやく会社から返事が来た。合格だ。おめでとう。」

と言って喜んでくれました。

わたしは嬉しくなって、ニコニコしながら教室まで戻ると、いつのまにかわたしの周りが人垣になっていて

「マコト〜。バスガイドになるの?どんな制服〜?」

と聞いて来たので、試験の時に会社でもらったパンフレットを見せると

「可愛い制服、羨ましい。わたしなんて普通の事務服だよ~。」

なんて言われてすごく嬉しい気分でした。

しかし、そのパンフレットの表紙に大きく写っているバスのデザインが見たこともないデザインだったので

「マコト。それ、どこの会社?もしかして・・・内地?」

わたしは、ウソをつくのも嫌だったので

「うん。元いた学校の近く・・・」

と答えると、会社の所在地が北海道でないことがバレてしまい、

「なんで、コッチに残らないの?コッチにもバス会社はあるでしょ」と責められちゃいました。

そしてわたしは、「実は、転校前からそのバス会社に就職したいって決めてたの。でも、お母さんコッチだからちょくちょく帰ってくるとは思うけど・・・」と返すと、

周りがチョット動揺した雰囲気となって、最終的に

「ちょっとした時逢えないのは寂しいけど、その時は連絡してね。」なんて言われていました。

そして放課後、吹奏楽部の部室に寄って同じ報告をしました。すると、

「来年、マコト先輩が来て指導してくれるの楽しみにしてたのに・・・・」

「マコト先輩が来てからぐんぐん上手くなって、支部大会で金まで行ったじゃないですか!」

「来年は、道大会まで行って欲しいって先輩言ってましたよね!」

「私たちを見捨てちゃうんですか?」

と言われ、後輩に泣かれちゃいました。

でも、「練習見にちょくちょく来るから。もしこれられなくてもコンクールは絶対応援に来るから」と伝えると、

「絶対ですよ。嘘ついたらマウスピース飲ませますから・・・」と恐ろしいことを言われちゃいました。

そして、旭川で初めて体験する冬。今まで住んでいたところも、一般的には北国と言われている地方ですが、この北海道の真ん中の旭川の冬の寒さは、今まで経験したものとは桁違いです。

家はそれなりの造りをしており、暖房器具も桁違いでしたので家の中はまったく寒くなかったのですが、外に出ると途端になにもかも凍り付いてしまうという異次元の体験をしています。

また、飲み物などを不用意に外に出しておくとすぐに凍ってしまうので、凍らないように冷蔵庫にしまうという逆転の発想も初めてでした。

そしてわたしは凄く困った事態に直面しています。

それは、クラスの男子から告白されてしまったということです。

昨日の放課後、吹奏楽部によって、久しぶりにパート練習に付き合ってから帰る時、昇降口の下駄箱の脇から

「早坂、チョット。」と呼び止められました。

そこにいたのは、普段あまり会話をすることのないクラスの太田くんでした。その太田くんがわたしの前まで近づき

「早坂。ずっと前からお前のことが好きなんだ。春に、初めて逢った時から・・・。夏に入院しちゃった時凄く心配したけど、お見舞いにも行けなくって凄く後悔している。」

「今度は、早坂が内地に行っちゃう話聞いて、居ても立っても居られなくなっちゃって。」

「だから・・・好きです。よろしくお願いします。」と、頭を下げ両手で手紙を渡してきました。

わたしはビックリしちゃって何を言っていいか分かりません。

でも、ここで含みを持たせた事や、期待させるような事を伝えるのは一番残酷だと思い、

「太田くん。ありがとう。気持ちはとっても嬉しい。」

「けど、わたし太田くんの彼女にはなれないの。わたし、内地に待たせている人がいて、将来一緒になるって決めてるの。」

「だから、ごめんなさい。」

「でも、彼女にはなれないけど、友だちになってくれるかな…?」と伝えると、

「その前に聞きたいんだけど…。その…お前が待たせてるってやつはどんなヤツ?」って聞いてきました。

「それは・・・なんて事ない普通の大学生。でも、なんかわたしのことが好きなんだって。」って、答えると

「オレ、今そいつのところ行って、一発ぶん殴っていい?」

「だって、早坂に一年も待たせるって信じらんね~」

と言いながら去って行きました。

その時わたしは、太田君を呼び止め

「もし、夢やぶれて戻ってきちゃったら、もう一度ここからやり直してくれるかな?」

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