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体験談(約 11 分で読了)

青春の1ページ・風の悪戯(2/2ページ目)

投稿:2026-01-31 17:02:53

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本文(2/2ページ目)

僕は慌てました。

「ど、どうしたの?ごめん、痛かった?」

早紀は返事をしませんでした。長い間、泣き続けたあと、

「男って、やっぱり、みんな一緒なんだね」

と冷め切った声で言うのです。

「どういう意味?」

早紀「自分の事しか考えてない。相手の気持ちなんて考えられないんだね」

「そ、そんな事ないよ。俺はただ、早紀ちゃんが好きだから!」

早紀「好きなら、何をしても良いの?相手の気持ちは考えないの?」

「で、でも、付き合ってくれるって言ったじゃん。胸だって触らせてくれたし、テッキリOKかと思って・・・」

早紀「私は待ってって言ったんだよ。聞こえなかった?」

「で、でも・・・」

早紀「でも、何?」

「ぬ、濡れてたし・・その・・」

早紀「最低」

そう言うと早紀は素早く服を着ました。

早紀「私、帰るね」

「ちょっと待ってよ!」

早紀「他人の心の中を土足で踏み躙って!」

これまで見た事のないような怒りの表情でした。

結局、早紀は帰り、翌日は学校に来ませんでした。

放課後、東谷に校舎の裏に呼び出されました。

東谷「おまえ、早紀に何した?」

「・・・何って」

僕は正直に答えました。次の瞬間、僕は東谷のパンチを喰らって吹っ飛びました。

「痛ぇ、何すんだよ!」

東谷「おまえ、早紀のこと好きなんじゃなかったのか!」

「好きだよ!好きだからセックスしたんだよ!そりゃ、ちょっと強引だったかもしれないけど、あそこまでOKしたら男なら誰だって・・・」

東谷「バカ野郎!」

「何なんだよ。早紀ちゃん、初めてじゃなかったんだぜ。それなのに急に怒り出してさ」

東谷「好きで経験した訳じゃねえんだ、バカ!」

「どういう意味だよ?」

東谷「早紀は中三の時に地元の先輩連中にレイプされてんだよ!それなのに傷口に塩擦り付けるような事しやがって!」

(何だって、早紀が・・・!)

僕は動揺しました。

東谷「それ以来、早紀は男を避けるようになったんだ。笑わなくなった。笑顔が消えたんだよ!」

「・・・」

東谷「でも、おまえと話してる時の早紀は楽しそうだった。おまえには笑顔を見せた。だから、俺はお前ならって、そう思ったんだ!」

「・・・おい、お前、もしかして?」

東谷「うるせえ!」

(コイツ、早紀ちゃんのこと好きだったのか!)

そうです。東谷は中学の頃から早紀が好きだったのです。その想いに僕は気づいてあげられませんでした。いったい、どんな想いで僕たち二人の事を見てたんでしょうか?

辛かったと思います。

(俺は自分の事ばっかり・・・自分の事しか考えてなかった!)

反省しました。

「東、すまなかった。俺、早紀ちゃんにちゃんと謝りたい。許してくれるまで、ずっと謝り続ける!」

東谷「・・・バカが!」

僕はその場に土下座しました。

「お前にも謝る!気づいてあげられなくて、ごめん!辛かったろ?本当にごめんな!」

東谷「俺に謝らなくていい。その点に関してはお前に感謝してるんだ」

「え?」

東谷「お前のお陰で早紀は笑顔を取り戻した。だからこそ、大事にしてやって欲しいんだよ、わかるだろ!」

「うん。本当に悪かったよ。でも、俺、真剣なんだ!早紀ちゃんのこと愛してるんだ!信じてくれ!」

東谷「・・・分かったよ。俺も間に入って仲直り出来るよう協力する!」

「ありがとう!」

その日から僕は心を入れ替え、真剣に早紀に謝罪を続けました。

初めは全く口を聞いてもらえませんでしたが、僕が本気で反省してるとわかってもらえたらしく、しだいに態度を軟化させてきました。

ある日、高校の駐輪場で僕の背後から早紀が話し掛けてきました。

「ねえ」

「あ、早紀ちゃん!」

早紀「何か、ムシャクシャするからバッティングセンターに連れてってよ!」

「あ、うん。いいけど、早紀ちゃん、ソフトボールか何かやってたの?」

早紀「やってないけど、何で?」

「初めてなの?」

早紀「だから何なのよ!」

「それじゃ、ボールにバットが当たるかどうか分かんないよ。余計にムシャクシャするかも笑」

早紀「うるさいわね。行きたいから連れてってって言ってんのよ!」

「ふふ、分かったよ」

僕たちはバッティングセンターに行きましたが、案の定、早紀のバットにボールは擦りもしませんでした。

早紀「何で当たんないのよ、腹立つ!」

「言っていい?」

早紀「何よ?」

「まず、手が反対」

早紀は右打ちなので、右手がグリップの上に来なければなりません。でも、彼女は左手を上にしてたのです。

早紀「ちょっと、早く言ってよ!」

「ま、他にも色々と問題はあるけど・・・」

早紀「何よ〜、偉そうに言うなら自分が打ってみなさいよ!」

僕は左のバッターボックスに入りました。

早紀「左なの?」

「うん。兄貴が左利きでね。バッティングは兄貴に教わったから自然とそうなったんだ」

早紀「でも、投げるのは右でしょ?」

「親父がグローブだけ買ってくれたからね。キャッチボールは一度もしてくれなかったけどね」

早紀「そうなんだ。お父さんの事、どう思ってる?」

「よく分からないんだ。一緒にいた時間が少な過ぎて。兄貴は初めての子って事で可愛いがってもらったみたいだけど、俺の事はどうでも良かったんじゃないかな?」

早紀「そんな・・・」

ボールが発射されます。

パシンと僕はヒット性の当たりを飛ばしました。

早紀「あ、当たった!」

そのあとも僕は連続してヒットを放ちます。

早紀「上手いね!」

「ピッチャー返ししようか?」

早紀「うん!」

僕は狙いすまし、打球をボールが出てくる穴に弾き返しました。

早紀「凄ーい!」

「なあ、早紀ちゃん」

早紀「何?」

「もう一度、ちゃんと付き合って欲しいんだ。今から10球のうちにホームラン打ったら、ちゃんと付き合ってくれる?」

早紀「・・・うん、いいよ」

「よし!」

僕は一球だけ見送り、次の球に狙いを定めます。

ボールが発射され、僕は思いっきり振り抜きました。

ボールが大きく弧を描いてホームランの的に命中します。

早紀「やったー!ホームランだー!」

その場で早紀がピョンピョンと飛び跳ねました。

コイン十枚と記念撮影がありました。

僕は早紀と二人で撮りました。まだスマホなど無かった頃で、これが二人で撮った初めての写真になりました。二人とも笑顔でした。

バッティングセンターをあとにし、僕は自転車を漕ぎながら、早紀に言いました。

「もう二度と泣かせたりしない。もう二度と傷付けたりしない。約束する!」

この時の僕の言葉に嘘はありません。

早紀はゆっくりと頷きました。

「よろしくね」

「うん。よろしく!」

こうして、僕たちの交際がスタートしました。

続きはまた次回にさせてください。

この話の続き

いやぁ、すみません。前回はエッチな描写が少なかったですよね。でも、実際に数分も保たなかったので、あの通りなんです。二回目以降はもう少し頑張ってます(笑)。僕は早紀と正式に恋人として付き合う事になり、楽しい日常が訪れました。本当に楽しかったです。また、親友である東谷にも彼女が出来ました。バイト…

-終わり-
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