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小学生時代(澪と雫)その17(2/4ページ目)

投稿:2025-08-15 03:04:19

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本文(2/4ページ目)

「うぅっ…、上から目線で言うなぁーー」

「ゴメン……」

お互いを揶揄いながら、家に帰りました。

‌‫

ボーリング会の後すぐの登校日に、「終わったら、お話ししたいから〇〇公園で待ってる」と本沢さんから置手紙が下駄箱にあったので、その通り行ってみました。

僕は少し早めに公園に着いて、入り口が見える木陰のベンチで待っていると、本沢さんも約束の時間前にやって来ました。

「Mくん(僕の苗字)、早く着てたんだね、呼び出してごめんね」

「初めて来る場所だったから、早めに向かってきたから、でも、今着いたところだから」

「近くに親戚のおじさんの喫茶店があるから、そこに行ってお話ししよう…」

そう言って、歩いて10分くらいの昔ながらの雰囲気の喫茶店に入りました。

‌‫

話が通っていたようで、喫茶店に入るとすぐに奥のテーブルに案内してもらいました。

一応、僕はアイスコーヒーを頼み、本沢さんはフルーツジュースを頼みました。

‌‫

「この前は、途中で帰ってしまって、ごめんなさい。」

おじさんが下がっていくと、本沢さんはに謝りました。

「ああ、それは気にしてないからね謝らなくていいよ。」

「古閑くんが、いろいろ教えてくれたから…、妹さんたちを大切にしてるって……」

「小さい時から、昼間は親が仕事で家いなかったから、寂しかったことが多くて、今でもそうならないようにってしてるから……」

「いいなぁ、私は一人っ子だから、そういう兄妹関係って、憧れるなぁ。」

「周平には、シスコンって言われるけどね…」

‌‫

「この前のボーリングは楽しかった、あんまりああいう場に行くことなかったから…」

「でも、後半は僕がミス多くなって、本沢さんに迷惑かけて申し訳ないなって思ってる。」

「そんなことないよ。Mくん、頑張ってくれてたよ、わたしも、あまりよくなかったから、お相子だよ。」

‌‫

「それより、何かお話か何かあったから、手紙くれたんだよね。」

「…うん、ちょっとMくんってどんな男の子なんだろうって気になって…」

「ゴメンね、周平たちにも言われるけどちょっと変わってるって言われることあるから、いろいろ失礼なことしちゃってるかも…」

「あの後、周平には本沢さんとペア組んだのずいぶん羨ましがられた…、なのにすぐ帰りやがってって……」

‌‫

「あの時、後半はあまり楽しそうな雰囲気じゃなかったから、少し気になってたの…、何かあったのかなって…」

「わたし、初めからいきなりベタベタくっついてたから、イヤだったのかなって…」

「そんなことないよ。本沢さんみたいな綺麗な女の子にくっつかれて、嬉しくない男の子はいないと思うよ。」

「僕は、そんな経験なかったから、嬉しいし、ドキドキしてどうしようって思って焦ってたから、そんな風に見えたのかも。」

‌‫

「そうだったんだ、でも、Mくんって他の男の子たちほど、わたしのこと関心ないような気がするんだけど…」

「えっ!?」

「いきなり、ストレートに聞いてきた!」

「学校でもあんまりお話ししてこないし、お話ししても結構そっけない感じだし……」

「ゴメン…、元々女の子と話すのは得意じゃないし……」

‌‫

「そんな感じはしてたけど…、でも、ちょっと寂しかったかな…」

「みんなの言うイメージじゃないな。噂通りじゃないのかも…、周りに誰かいて欲しいだけだったのかな…」

「ゴメンね、そんな気持ちせさせちゃって。」

「実は、好きな女の子がいて、その子以外はあまり興味ないみたいな感じだから…」

「へえ、そうなんだぁ!」

「あっ、これは秘密だからね、誰にも言わないで。」

‌‫

「うん、わかった。わたしとMくんの秘密にしておいてあげる。」

「でも、どんな女の子なの?聞いてもいい?」

「普通の女の子だよ。ただ、大事にしたいし、守ってあげたいし、失いたくない女の子かな…(照)」

「いいなぁ…、そうな風に思われてるなんて、その子が羨ましい。」

「本沢さんは、気になる男の子とかいないの?」

「うーーん…、おしゃべりしたりする子はいても、気になる男の子はまだいないかも…」

「本沢さん男の子の友達も多いから、早く見つかるといいね…」

その後は、夏休みの課題とか、他愛のない話で終わりました。

‌‫

家に帰ると、澪ちゃんが待ってましたとばかりに飛びつくように出迎えてくれましたが、直ぐに少し不機嫌な感じでになって自分のお部屋に戻っていきました。

そう言えば、ボーリングから帰っった後も少し機嫌が悪くなっていたのを思い出し、なんとなく理由は分かりました。

あの時は、本沢さんに結構くっつかれていたので、服に匂いが移っていたのだと思います。

今日もくっつかれることはなかったですが、しばらくの間お話ししてたのでそれとなく分かったのかもしれませんでした。

‌‫

僕は、服を着替えるとすぐに、澪ちゃんのお部屋に行きました。

「澪ちゃん…、お話しいいかな?」

「………、澪はないですっ。」

「今までにない、ご機嫌斜めだ…、どうする…?……でも、時間が経つともっと拗れそう…」

「どうしても、僕が話したいんだ。怒ってることは分かるから、弁明だけでも聞いて欲しいんだ…。」

しばらく待っていると、「ガチャっ」と鍵の開く音がしたのでお部屋に入りました。

「澪ちゃんが、どうして怒ってるかはわかってるつもりだけど…、誤解されてる部分もあると思うから、聞いて欲しいんだ。」

「………」

澪ちゃんはベッドに座って怒っている雰囲気でしたが、多少の不安な気持ちもあるように見受けられました。

‌‫

「ボーリングに行ったとき、クラスメートの女の子にたくさんくっつかれたことはあったけど…、僕からくっついたことはないから。」

「男の子だから、最初は嬉しい気持ちもドキドキする気持ちもないとは言わないけど、途中からは何も感じなくなったのはあるから…信じて欲しい。」

「……」

「そのことは、ユカも近くにいたから聞いてもらってもいいよ。」

「その女の子は、本沢さんと言って男の子の関心というか、興味を引いたがる子で、僕が関心なさそうだったから、そうしたみたいで……」

‌‫

「今日も、呼び出されたから、ハッキリ言ってきたんだ。好きな子がいて、その子以外興味ないって…」

「えっ…」

「その時、大事にしたいし、守ってあげたいし、失いたくない女の子だって言ったけど、今、澪ちゃんに不快な思いさせちゃってるのは事実だから…、怒られてもしようがないと思ってる。」

「伝えたかったのは、これだけだから……、後は許してもらえるのを待つよ…」

‌‫

それだけ言うと、僕は澪ちゃんのお部屋を出ました。

自分のお部屋に戻ると、雫ちゃんがやって来ました。

「タケトくんっ!!澪ちゃん、泣かせるようなことしたんでしょっ。!!」

そう言いながら、胸倉をつかまんばかりに迫ってきました。

澪ちゃんに言ったことと同じことを話しをしました。

‌‫

「ううっ…、とりあえずウソついてる感じはないから……、雫はとりあえず信じてあげるよ。」

「でも、一応、ユカお姉ちゃんに確かめてくる!」

そう言うと、僕のお部屋を飛び出してユカのところに行ったようでした。

‌‫

しばらくすると、雫ちゃんはユカを連れて僕のお部屋に帰ってきました。

ユカも雫ちゃんに聴取されたようで、とりあえず、ボーリングの時のことは嘘ではないことが証明されたみたいでした。

(後でユカに聞いたところによると、僕をかばっていないかも疑われたらしい。)

「とりあえず、タケトくんの言い分にウソはないと認めてあげる。」

「聞いてくれるかわからないけど、私も澪ちゃんに説明して来てあげるよ。」

「二人とも、ありがとう。よろしくお願いします。」

‌‫

雫ちゃんとユカは、澪ちゃんに説明をしに行ってくれました。

僕は、自分のお部屋で謹慎していました。

話しに言った二人は、しばらく帰って来ませんでした。

余程、澪ちゃんは怒っているので、難航しているんだと気持ちは落ち込んでいきました。

‌‫

夕方になったころ、ユカが僕のお部屋に戻ってきました。

「みっちん、澪ちゃんにはお話ししたけど…、なかなか、納得してくれなかったみたい。役に立てなくて、ゴメン…」

ものすごく申し訳なさそうに言われたのと、澪ちゃんの怒りが大きいのに。また気持ちは落ち込みました。

「こちらこそ、ゴメン…。ユカにまで迷惑かけて、ありがとう。」

「しばらくすれば、澪ちゃんも気持ち落ち着くだろうから…元気出してね。」

そう言うと、ユカは家に帰っていきました。

‌‫

夕食になりましたが、澪ちゃんは僕には目も合わせてくれませんでした。

澪ちゃんは、食べ終わると自分の食器を片付けると自分のお部屋に戻っていきました。

「タケトくん、ヤバいよ。澪ちゃん…機嫌よくなりそうにないよ。」

「うん…、どんどん、機嫌悪くなってる気がする……。」

「澪ちゃんをいっぱい傷付けたみたいだし…、うん…」

僕も、食べ終わると自分のお部屋に戻って、自己嫌悪で何もやる気が起きませんでした。

‌‫

しばらくすると、雫ちゃんがお風呂の番だよと尋ねてきました。

僕の落ち込みように心配してくれたようでした。

「タケトくん、大丈夫?」

「…うん。」

「しばらくして、落ち着いたら、澪ちゃんも少しは冷静になると思うから…その時に…」

「うん。」

僕は、その時は、ほとんど雫ちゃんの言葉は頭に入ってこず、機械的にお風呂に入る準備をして、浴室に向かいました。

‌‫

その日の夜は、まだ半分以上残っている夏休みが澪ちゃんとの思い出もない、憂鬱な日々になるであろうと思うと、あまり眠れませんでした。

次の日は、とりあえず朝食を済ませると、いつもの午前のお勉強タイムも遠慮して、自分のお部屋に籠りました。

午前中、雫ちゃんは僕を心配してくれて何度か様子を見に来てくれましたが、気が抜けたような僕に、「元気して・・・」みたいな一言を言って出ていきました。

‌‫

お昼ご飯は食べる気力もなくなっていたので、午後からもお部屋に籠っていました。

雫ちゃんが訪ねてきて、「雫は用事できたから…、夕方までお出掛けするから、留守番よろしくね。」と言いました。

「…うん、行ってらっしゃい」と僕は機械的に返事していました。

「澪ちゃんは、いるから……」

「えっ…」

そう言うと、急いで出掛けて行ったようでした。

‌‫

僕は、澪ちゃんと二人きりになって留守番ということに少し気まずさを感じながらお部屋にいました。

しばらくすると、水分も取っていなかったせいか喉の渇きを感じたので、一階に飲み物を取りに行きました。

小さな水筒に冷蔵庫のお茶を入れてお部屋に戻ろうとした時、偶然、澪ちゃんも一階に降りてこようとしていたようでした。

僕は、澪ちゃんの顔を見ることができずすれ違い、急いでお部屋に戻ろうとしました。

‌‫

「タケトくん……」

急いで階段を上がり戻ろうとした僕の背中に、澪ちゃんは声を掛けました。

僕は振り向く勇気も気力もなく、立ち止まったままになりました。

すると、澪ちゃんは僕の後ろに立つと、水筒を持っていない左手を握りました。

「ゴメンナサイ…」

「えっ……」

「タケトくんがこんなに落ち込んじゃうなんて思わなくて……」

僕は、突然の澪ちゃんの言葉に意味が理解できなくて混乱していました。

‌‫

「ホントはね、昨日、ユカお姉ちゃんが来てお話聞いてタケトくんがウソついてなかったこともわかったし、澪のこと大事に思ってくれてることも…ホントだったんだって、わかったんだけど……」

「分かってたんだけど……、何かが心の中に引っかかるっていうか…、うまく言えないんだけど……」

「そしたら、ユカお姉ちゃんが言ったの…。澪が許してあげるって思えないんなら、2、3日、タケトくんに冷たく接したらいいんじゃない?って…」

‌‫

「……」

「でも…、タケトくん澪たちの想像以上に落ち込んじゃって…、見てられなくて…、タケトくんが澪のことすごく思っててくれてるのに…、気付いたというか…。」

「僕のほうこそ…、澪ちゃんを傷つけたんだから…」

「仲直り……、しよ…」

「…うん、ありがとう……」

‌‫

僕たちは、そのまま僕のお部屋に戻ってお話しすることにしました。

僕は、澪ちゃんに許してもらえたことが嬉しく、一気に天国にいるような気持ちになりました。

澪ちゃんも、機嫌は良くなったというか、それ以上の雰囲気でした。

お部屋に入ると、僕を引っ張るようにしてベッドに腰掛けさせ、自分もその横に腰掛けました。

‌‫

横にピタリっとくっつくように座ると、優しい尋問が始まりました。

「ユカお姉ちゃんに聞いたけど…、その本沢さんって人、キレイな人なんでしょ?」

「うん…、たぶんほとんどの人がそう言うと思う。」

「始めは、くっつかれて嬉しかったんだよね?」

「えっ!?うん…、まあ、男の子だからドキドキはしたけど……」

「澪や雫ちゃんがいるのに、他の女の子にされると嬉しいんだぁ…」

そう言うと、僕の腕を取って密着するようにくっついてきました。

‌‫

「じゃあ、今、澪がこうやってくっつくと、どんな気持ち?嬉しい…?ドキドキする…?」

「もちろん、嬉しいし…、幸せな気分になる。」

「大…好きな…女の子……だから…(恥ずかしくて小声で言ってしましました。)」

「えっ?…なんて?」

「なにも…言ってないよ……」

‌‫

「まあ、いいか……。」

「じゃあ、今日はタケトくんに澪のニオイをいっぱいつけて…、マーキングしちゃおうかな。」

「えっ…、マーキングって?」

「こうするのっ!!」

そう言いながら、澪ちゃんは横から抱きしめるようにくっついてきました。

「だって、最近イチャイチャしてなかったし…、誰にも取られないように、澪の目印を付けとかないと心配だし……」

‌‫

久しぶりの澪ちゃんとのスキンシップと、先ほどまでの地獄のような時間を過ごしたせいで、僕もテンションが上がってきていました。

「じゃあ、僕も澪ちゃんにニオイ付けして。マーキングしちゃわないとね…」

僕も澪ちゃんの方に向き直って、抱きしめ返しました。

しばらくは、お互い軽く抱きしめ合うようにしていました。

‌‫

「澪ちゃん、いつものようにお膝の上に来て欲しいな・・・」

「…うん、ギユッーーってして欲しい。」

澪ちゃんは、向かい合うようにして僕の膝の上に跨って座りました。

「こうやって、澪ちゃんをギュっーと抱きしめると、すごく幸せ…」

「澪も……」

こういう格好も親に禁止令を出されて以来で、澪ちゃんの身体を感じて嬉しくなりました。

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