体験談(約 28 分で読了)
中学の時に公園で出会ったお兄さんとの初恋話(4/5ページ目)
投稿:2011-10-18 21:00:00
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「はあ!?マジきもいんですけどー!なにお前?なめてんの!?」
Aは怯まない。
ちなみにAもBもブス
「なめてんのはお前らだこのクソガキ共が!」
お兄さんが大きな声を出した。
AB他数名びくっとなった。
正直私が一番ビビッてた。
「この子は俺の親戚だから。あんまり酷いようなら俺が直接学校に行ってお前ら全員ぶっ潰すぞ」
低い声だった。
さりげなく一人称が僕から俺に変わってたのは気にしない。
「お前らがこの子にやってきた事を何倍もして返してやる。覚えとけ!分かったらとっとと失せろ!」
文面じゃ伝わらないだろうけど実際結構な迫力。
とっとと失せろ、の時Aの胸倉つかんでた。
全員半泣き。
いじめっ子が逃げ去った後
「いやーやりすぎたかなー」
って苦笑いしてたお兄さん。
「でもね、冗談じゃなく1が本当に限界に達したら僕に言って。もう社会的にも終わってるようなものだし学校に乗り込むから」
って言ってくれた。
格好良かった。
そしてヨーヨーすくいでお兄さん再び撃沈。
1個ずつもらってきた。
最後にくじ引きで花火もらったから公園に帰って水用意してやったんだ。
綺麗だった。
蚊にさされまくったけど。
7月はこれで終わり。
ちなみに祭りの翌日以降、ABと取り巻きは近寄ってきませんでしたとさ。
まぁ全クラス、というか3年からもイジメられてたから、イジメ自体は終わらないかったけど。
8月に入ってミーンミーンジーワジーワミミミミミミミミと公園もやかましくなっていった。
夕方になっても結構鳴いてるんだよ。
お兄さんも相変わらず鳥類に囲まれて幸せそうだった。
くそ暑いのにハトに囲まれていやがった。
まあ私が近寄ると大体逃げたんだけどね。
お兄さんは私のだからおまいらどっかいけよって思ってた。
お兄さんとの話題も暑い暑いってのが主な内容になってた。
お兄さんの子供の頃の夏休みの話。
海に行ったり山に行ったり楽しかったって話してくれた。
私は海に行った事が無いって話をした。
見た事はあるけど海水浴は無かったんだ。
その時、お兄さんの死んだフィッシュの目に光が入った気がした。
「じゃあ○○を連れてってあげるよ」
って性懲りもなく言ってのけるこのお兄さん。
お兄さんはとにかくお出かけがしたかったんだと思う。
その次の週に休みを取って連れて行ってくれる事になった。
車はやっぱり先輩の廃車…じゃなかった愛車。
先輩を一度見てみたかった。
どんな顔してこれに乗ってるのか。
水着はスクール水着しかなかったからそれで。
ついでにパーカーを持って行った。
前日はぐっすり眠れた。
何故かって?ハトを数えたのさ。
時は8月中旬。
丁度いい時期だよね。
でも丁度良くないこの車舌噛む。
何度か悶絶した。
2人とも噛みまくって痛すぎて無言のドライブである。
しばらくしたら海水浴場が見えた。
色々な色の水泳帽や浮き輪が見えて何かちょっとわくわくしてた。
駐車場に停めて一言。
「さあ着替えて」
って…お兄さんお兄さん車内ですか。
周りを見渡したら更衣室を見つけた。
そこは結構大きい海水浴場なんだ。
更衣室を利用させてもらった。
着替える…とか水着…とは言うけど、地味な紺色のスクール水着だったんだよね。
同年代らしき子も結構いたんだけどかなり浮いてたな。
でもお兄さんはそれについて特に突っ込まなかった。
そしてお兄さんは着替えを持ってきていないようだった。
私は生まれて初めて海に入った。
意外と冷たくてびっくりした。
慣れてきたら腰のところまで入って行ったんだ。
クラゲみつけたりとか私なりに結構楽しんでた。
その間お兄さんは砂浜で仁王立ち。
監視員ですかあんたは。
優しい私はクラゲを手づかみしてお兄さんのところに持って行ったんだ。
お兄さん、うわぁあああああって逃げた。
怖がってやがる。
確かその時私はクラゲを投げた。
お兄さんに当たった。
お兄さんはその場に尻餅をついて、クラゲにひたすら砂をかけてたと思う。
ヘタレなのか格好いいのかわからない。
そんなお兄さんが素敵。
その後私は貝殻を集めて、またお兄さんのところに持って行ったんだ。
やっぱり大真面目な顔で大量の貝殻を積み上げてた。
その次に私はわかめを集めてきてお兄さんに投げたんだ。
思いっきり投げ返された。
そんな感じで何時間も遊んでシャワー浴びて帰った。
お兄さんはお土産だとか言って、私の集めた貝殻やわかめを車に詰め込んでたよ。
結構臭うんだよねあれ…。
公園に戻ってから貝殻で何かゲームしたと思う。
貝殻オセロだったかな。
凄い楽しくて、夏休みにいい思い出が出来た。
そして新学期が始まって9月。
9月はお兄さんの誕生日なんだ。
私は相変わらず学校で色々やられてたけど、そんな事は微々たる問題だった。
その時はお兄さんの誕生日をどうするかで頭が一杯だった。
金は無い。
だからお兄さんがしてくれたように凄いケーキとかプレゼントは用意できないんだ。
私は迷ったよ。
ケーキ無しにするか、それとも手作りで作って行くか。
バレンタインの悪夢が若干フラッシュバックしつつも、とりあえず自作する事にした。
母上に頼んで、お兄さんの誕生日の前日休みを作ってもらって、ケーキ作りを教わった。
メレンゲって何?
スキーでもするの?
こんなレベルだったから悪戦苦闘した。
泡だて器なのに泡立たないし、生クリームは液体状になるし、やっと焼いても硬くなっちゃったりしたし、母上に全部任せようかなとか思ったけど、やっぱり自分で作った美味しいのを食べてもらいたかったから練習した。
何時間か掛けてようやくデコレーションケーキのような何かが出来上がった。
やっぱり母上に包装をもらって、綺麗に箱詰めをしたんだ。
造花も添えたりした。
前回の反省を生かして今度は家に置いたままにしておいて、一回帰宅してから持って行く事にしたんだ。
学校も授業が頭に入らなかった。
日付間違ってないよな、とか痛んでないかなとか。
もともと授業は聞いてなかったんだけどさ。
DQNにも絡まれずスムーズに帰宅できた。
公園を通らず近道を使って走って帰った
冷蔵庫からケーキのような何かを取り出して、制服着替えてから行けばいいのに何を思ったかそのまま家を出たんだ。
公園に直行。
バレンタインの時とは違って別の方向に心臓が苦しかった。
到着。
ハトまみれのお兄さんに手を振っていつものように近寄ったんだ。
久々登場のレディーオーラがいたけど見なかった事にした。
お誕生日おめでとうってありがちの台詞を言って、流石に歌までは恥ずかしくて無理だったけど拍手はした。
ろうそくも無いんだけどお兄さんは喜んでくれた。
ありがとう、おいしいよって笑ってくれた。
やっぱり泣かれるより笑って食べてもらった方が私も嬉しかった。
ここまでは良かったけどケーキに必死でプレゼント用意してなかったんだよね。
私は無い頭をフル回転させて考えた。
考えた。
けど出ない!
仕方が無いって思って、お誕生日おめでとうって言って、私からお兄さんの頬にキスをした。
今思えばだいぶ気持ち悪いな私。
お兄さんの反応は苦笑いだった。
当たり前だ。
でもありがとうねって言ってくれたよ。
ケーキは小さめに作ったから2人分で丁度良かった。
そんなふうにやっぱり公園で、お兄さんの誕生日も祝った。
一年間ほぼ毎日一緒にいて、本当に楽しかったし希望が持てた。
これからも一緒に過ごせるって子供だった私は思い込んでしまっていた。
永遠なんてものはありえないってのはわかってたつもりだったけど…。
その年11月になって文化祭の練習や準備が始まっていた。
その時期も正直すごく憂鬱だったんだ。
だって文化祭って楽しいじゃない?
私も例外なく大変な準備を押し付けられていたんだけど、参加するなってクラスメイトみんなに言われた。
わかってたけどやっぱり悲しかった。
これはお兄さんにもどうしようもない事なんだけど、困った時にはお兄さんっていう、相手にとっては迷惑な公式が出来上がっていたからお兄さんに言ってみる事にした。
やっぱり年中無休で飽きもせずハトだらけのお兄さんがそこにいた。
文化祭の準備だけさせられて、当日には参加できない。
それが悲しいんだってお兄さんに言った。
そしたらいつもの死んだ魚の目で
「じゃあその日、電車でも使って買い物にでも行こうか」
って言ってくれたんだ。
お兄さんは優しかった。
私は文化祭の日を楽しみにした。
前日は4時間くらい寝れた。
その日、公園で待ち合わせて駅に歩きで向かった。
駅から近い公園なんだ、小さいけどね。
お兄さんはその日ジーンズに上着は長いコートだった。
南の方だとはいえ、その頃には結構冷え込む。
程なくして駅について切符を買う。
私は子供用切符を買った。
駅員さんには突っ込まれなかった。
得した。
電車が来る。
ほぼ無人のガラガラの車両。
長いすの隅っこのほうに2人で座った。
結構大きいショッピングセンターっていうのかな。
そんな感じの店に着いた。
楽しかったよ。
ドーナツ買ってもらったり、色んな専門店を冷やかしたり、やっぱり小さいぬいぐるみ買ってもらったり。
今年のクリスマスもまたどこか行けるといいね、とか暢気に話してた。
午後17時ごろかな。
そろそろ帰ろうかと駅に戻る事にした。
ここからは頭が混乱しててよく思い出せないから変な文章になるかもしれないけどあしからず。
そこの駅はほぼ無人で、小さくて駅のホームと線路の間にあるついたてみたいなのも無かった。
私達は行きと同じように楽しかったとか話しながらホームに向かった。
何でかな。
お兄さん、足を滑らせちゃったんだよ。
線路に落ちたお兄さん。
ギリギリだったから電車ももうすぐ来る。
駅員は近くにいない。
蹲っていたお兄さん。
足をくじいたんだと思う。
こっちをみて首を振った。
思い出して吐き気がしてきたけど続けるね。
私はその場から離れられなかった。
這いつくばって手を伸ばしたけどお兄さんは動けないから届かない。
何かを叫んでたと思う。
私は。
日本語じゃなかったかもしれない。
手を伸ばしてたのだけは覚えている。
電車が来たんだ
間に合わない。
私も下に降りようとしたら、お兄さんに来るなって怒鳴られたな。
ドラマみたいだね
駅員がやっと来たけど遅かったんだよね。
お兄さんは電車に跳ね飛ばされたよ。
マネキンが吹き飛ばされるようだった。
けどそれは確かにさっきまで一緒に歩いてたお兄さんだった。
一部は跳ね飛ばされ、また他の場所は引きちぎられたようになってた。
他の記憶はあいまいなのにここは結構鮮明。
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