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夜の学校を冒険しようと言い出した幼馴染

投稿:2013-04-07 21:00:00

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名無し

小◯校低学年の頃。

幼馴染のKと俺は小◯校のすぐ近くに住んでいた。

休みの日なんかは小◯校を遊び場にしてたんだな。

うちの小◯校はちょっと小高い丘の上にあり、下界から隔離された感じだったので大騒ぎしても怒られなかったんで良い遊び場だった。

まぁ当時小◯生だから、日没以降は外出を許されなかったのだが。

ある夏の日、地元の祭りだったので『友達と一緒』という条件付きで夜間の外出を許された。

ひとしきり祭りを堪能すると、幼馴染のKが学校に行ってみようと言い出した。

しかし、他の友達は家が離れてるので帰り、Kと俺の2人で行く事になった。

学校の校門を乗り越えて正面玄関前に行くとちょうど下界が目の前で、少し遠くに夜店の明かりが見え、祭囃子が微かに聞こえて、とっても趣きがあってしばし眺めていた。

すると、冒険大好きのKが

「夜の学校探検」

をしようと言い出す。

探検ってほどの事でもないのだが、普段見られない夜の学校。

好奇心に負けて一緒に暗闇の中を歩く。

夜の学校の不気味さに恐怖しながら歩いていくと、中庭辺りで物音がする。

2人で

「!!」

と逃げそうになったが、やはり好奇心が恐怖に勝り、こっそりと見に行く。

壁伝いにゆっくりと進むと、建物の影でやはり物音が。

普段遊んでいる場所なので何処から音がするかは容易に判る。

そ〜っと壁から顔を出すと、男の背中が見えた。

肩越しに横顔が見え、薄ら笑いを浮かべているのが分かる。

暗闇に浮かぶ男の薄ら笑いに背筋が寒くなり、硬直していると男は前のめりになり、手を前に伸ばした。

そして何かを握るような仕草をした瞬間、その手の先から女の断末魔の様な声が聞こえた。

目の前で起こった悪夢の様な光景に、俺達2人は思わず「ひっ!!」と声を上げてしまった。

すると、男がその声に気付き、

「なんだぁ!?」

と低い声で呟き、こちらに歩き始めた。

俺達は完全にパニック状態になり、泣きながら、しかし声を殺してその場から逃げ出した。

後ろからは男が追ってくる気配。

学校の倉庫の子供がやっと入れるくらいのスキマに滑り込み、そのままガタガタと震えながらうずくまっていた。

男は俺達に気付かずに目の前を通り過ぎたが、軽く息が弾んでいる。

頭の中で

「ごめんなさいごめんなさいごめ・・・」

と繰り返していた俺達は本気で「殺される」と思っていた。

しかし、しばらくして男は諦めたようで校門の方に歩いて行く。

遠くで車のドアを閉める音…エンジンが掛かる音…校門の開く音…。

そして静寂が訪れると、俺達はまた泣きながらダッシュで家へと逃げ帰った。

次の日の朝、Kがいつもより早く迎えに来た。

「昨日の現場を見に行こう。死体があるかもしれないぜ!」

と言う。

テメェ昨日は一緒に泣いてたくせに!とツッコみたかったが、ヘタレな俺は冗談じゃない!と逆ギレ。

しかしKに強引に連れられ、朝早くて誰もいない学校へ。

ドキドキしながら昨日の現場に行くと、そこには昼休みに生徒達が使う卓球台が開いた状態(普段は畳んである)で放置されていただけで、死体などはおろか、血痕すら残っていない。

死体が無かった事に安堵しつつ、じゃあ昨日の男は一体何????と、現場をまじまじと見る2人。

ふと、Kが

「なんだこれ?」

と卓球台の上面を指差した。

…そこにはなんかカピカピに乾いた白いシミがあった。

幼い俺らは何だか分からず、ず〜っと「???」だったのよねぇ。

先日、久々に帰郷してKと飲んだ時に昔話になり、

「なぁ、あの時のってさぁ…」

って話になって思い出したので書きました。

-終わり-
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