体験談(約 23 分で読了)
式場で働いてたら昔好きだった人が新婦として来た(3/4ページ目)
投稿:2011-12-01 18:00:00
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その日は特に冷え込みがひどかったなあ〜。
慌ててマンションの影に隠れ服を着替える。
今を思えば相当に怪しかったな。
焦りと、走ったせいで、くっそ寒いのに汗まみれの半裸男が着替えてるんだもんね。
気づかれたらガンジーでも即通報レベル。
財布と携帯は何とかあったので、とりあえずタクシーを捕まえ、家まで帰る事にした。
タクシーのおじさんに話を聞く限り、ここは俺のアパートから電車で1時間ほどの距離にある市の外れらしかった。
俺「何であんなところに・・・しかも裸で・・・うわあ・・・何やってんだ俺・・・」
家に帰ってベッドに突っ伏す。
昨日の記憶が全くない。
二人で飲んでた事は覚えてる。
幸いその日は仕事は休みだったのでそのままベッドで寝る事にした。
携帯はさっきからずっとなり続けている。
きっと天だろう。
でもどんな顔して逢えばいいのか・・・。
もし過ちを起こしていたら・・・。
俺の童貞がまさかこんな形で・・・。
結局そのまま夜まで寝ていた。
俺にとって天は妹のような存在だった。
誰にでも人懐っこく、コロコロと笑う彼女はなんというか、可愛がりたい存在であり、「好き」という感情とはまた違ったものだと思っていた。
俺には下に2人妹がいて、天にはお兄さんがいる。
そういう意味ではとても気が合う、一緒にいて楽な存在ではあった。
その天と一夜を共にしてしまった。
それは俺を罪悪感で塗りつぶしてしまうには十分すぎる出来事だった。
ちなみに天は優香を2、3発ぶん殴ったような顔。
着信10件メール5件・・・。
メールの内容は
「俺さん今どこ?何してんの?」
とか
「違うから!何もなかったんだよ!電話に出てよ!」
どんな顔して出ろと・・・。
結局それらを無視して、その日は一人でよくいくBARに飲みにいった。
家でうだうだ考えるのはあまりにどうしようもなく辛すぎて、お酒の力でまた全部忘れたかったんだ。
お酒の力ってすげーよほんと
それから天と顔を合わせるのが気まずくなった。
正確には俺が彼女を避けるようになった
それから2、3週間後に同じ式場で仕事をしたんだけどその日は天がいなかった。
基本的にブライダルは土、日に集中するため、通常は休んではいけないのだが何故かその日はいなかった。
プ「おーう、お疲れえい」
俺「あ、お疲れーっす・・・今日天はいないんすか?」
プ「今日は休みだ。なんでも実家に帰ってるらしい」
俺「あーまじっすか」
プ「ん?なんだあいつに用事か?」
俺「いや、そういうわけじゃないっす」
プ「ふーん・・・そういやあいつ最近なんか元気なくてな」
俺「へ、へー」
プ「いっつもどこか上の空なんだ」
俺「へー・・・」
プ「・・・お前なんか知ってるか?」
俺「いや、何も知らないっすけど・・・」
プ「ふーん」
俺「・・・」
気まずさMAX。
それから俺は会社に頼み込み、その式場での仕事を外してもらうようになった。
まあ要するに逃げたわけだ。
天からも、罪悪感からも、逃げたんだ。
そして5年後。
仕事は順調だった。
俺の会社はブライダルの他にも、他社のイベントのPVや音楽系のムービーも引き受けていて、そっちの仕事を回してもらい始めた。
仕事の幅も広がり、人脈も広がっていくのがとても楽しかったんだ。
しかし天とはそれ以来一度も会う事はなかった。
天との一件以来、女性に対して後ろめたいというか・・・罪悪感というか・・・まあとりあえず女性と接する事がなんとなく恐くなってしまったんだ。
だから彼女と呼べるような人は一度もいなかった。
そろそろゲイに走ろうか悩み始めた頃、一本の電話がかかってきた。
プロデューサーからだ。
プ「おーうwww」
俺「お疲れっす〜どうしたんすか急に?」
プ「なーに、ふとお前と久しぶりに飲みたくなったんだよwwどうだ今日?」
プロデューサーとは、あの式場に行かなくなってからもたまに連絡を取りあっていた。
連絡といっても、近況を報告したり、仕事の紹介をしてもらったりもした。
まあ思春期を迎える娘さんの事を相談されたり、といった他愛のない話がほとんどだったけど。
天の話もちょいちょい出てきたのだが、俺は無関心を決め込んでいた。
久しぶりにプロデューサーと飲みに行ける事が楽しみだったし、その日は特に予定もなかったのでOKした。
いきなり飛んだので、時系列をまとめようか。
片思いしてた子の結婚式が8年前ぐらい(俺25)。
↓
その5年後(俺30)。
↓
現在俺34。
俺「ちーっすww」
プ「おー!よく来たなお疲れww」
俺「何すかなんすか急にwww」
プ「何でもねーよwwwほら飲むぞwwww」
俺「奢りっすかwww?」
プ「30のおっさんにおごってもつまらんだろがwww」
俺「じゃあ娘さんを下さい」
プ「絶対やだコロスゾ」
そんな感じで二人で飲み始めた。
少し高級めの、何か特別な事がある時によく使ってた居酒屋でその日は飲んでた。
時間が経つにつれ酒がまわり始める二人。
美味しいお酒に、盛り上がる会話。
それがなによりのつまみだった。
そして、1時間近くたった頃、
プ「あ、そうそう今日はもう一人くるからwwww」
俺「へ?もう一人?」
プ「うんそうそうwwww俺の知ってるやつwwwwww」
俺「」
急に嫌な予感がした。
この心の底から楽しそうに、平静を装いつつも隠し切れなくてニタニタと笑っている時は大抵何かを企んでいる時だったからだ。
-ガラガラガラ-
後ろから扉の開く音がする。
プ「お、来たかなwww」
何そのいやらしい流し目通報するぞ。
プ「おお、きたきたこっち座れやwwww」
恐る恐る振り返る。
天「お久しぶり。俺さん。」
天がハニカミながらこっちを見ていた。
俺「お、おお、お久しぶりです」
天「もーなんで敬語なのww?」
俺「い、いやあ別に」
プ「wwww」
俺「何笑ってんすか!!」
天「wwww」
俺「くそう・・・なんだこれ・・・」
プ「はー笑った笑ったwwwさーてそんじゃ俺帰るから」
俺「・・・は?」
プ「明日は娘の誕生日なんだよね〜」
俺「先月終わったじゃないっすか!?」
プ「・・・じゃあ入学式」
俺「今中2ですよねそれに今は1月です」
プ「まあそういう時もあるwwww」
俺「ありません・・・」
プ「ま、そういう事でwwwww」
俺「ああ〜ん!ちょっと!ねえ!」
マジで帰りやがった・・・。
俺「・・・」
天「・・・」
俺「あのー、」
天「はい?」
俺「何で対面じゃなく隣に座ろうとしてるんですか」
天「俺さんの隣にいたいから」
俺「は!?」
天「やーい焦ってるぅwwww」
俺「あああああああせせせってねーし」
天「はいはいちゃんと座りますよっと」
俺「はあーもう・・・」
思わずタバコに手をかける。
天「ちょっと、もう煙たい」
俺「うっせーほっとけ」
天「もー」
俺「ビールうめえ」
天「・・・人の初めて奪っといて」
俺「」
俺「な、なにを」
天「あの日の夜の事www」
俺「・・・本当にごめん・・・あんな事になってしまって」
天「・・・あんな事?」
俺「え、あ、うん。だって俺はお前を」
天「俺さんやっぱりあの時の事覚えてないの?」
俺「へ?」
天「覚えてないの?」
俺「・・・二人で飲んでた事だけは覚えてる・・・」
天「やっぱり・・・もしかしてそれで今まで私を避けてた・・・?」
俺「・・・はい」
天「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
俺「」
天「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
俺「ちょ、何でそんな笑ってらっしゃる!?」
天「だってアハハwwwwお腹痛いwwwww」
俺「俺、なんか変な事言ったっけ・・・?」
天「あーもう俺さん面白すぎwww」
俺「えー」
天「まあそういうところがいいんだけどねwwwww」
俺「えー」
俺「それって・・・どういう・・・」
天「問2。あの晩私の家に無理やり連れ込んだのはどちらでしょうか?」
俺「えー・・・俺?」
天「ぶっぶー正解は私でしたwww」
俺「えー」
天「もう俺さん全然ダメじゃんwww」
俺「・・・えー」
ここからは天に聞いた話。
俺「もうなんなの・・・お前はほんとに・・・」
天「じゃあそんな俺さんに答え合わせをしてあげましょう」
俺「答え合わせ?」
天「うん答え合わせ」
俺「それってどういう・・・」
天「あの晩私と俺さんは何かあったでしょーか?回答時間は3秒です!」
俺「短っ!!・・・あった・・・んじゃないですか・・・?」
天「ぶっぶー正解は何もありませんでした」
俺「!?」
あの晩俺は結構飲んで、酔いつぶれたらしい。
天は元々お酒が強い方らしく、酔っ払っていながらも意識ははっきりしてたそうだ。
酔い潰れ、テーブルにつっぷしながら俺は泣き始めたらしい。
「ずっと好きだったのに。でも俺じゃあ無理だった。寂しい。でも幸せになってほしい。つらい。俺がもっとかっこよければ」
そんな事をずっと繰り返し呟いていたそうだ恥ずかしい・・・。
普段見る俺は、いつも笑っているような、明るい人だと思っていたから、そんな俺を見て少し動揺したそうだ。
そして、私が何とかしてあげたいと思ったらしい。
先に言ってしまうと、この頃天はとくに俺の事を「好き」というわけではなかったそうだ。
「いい人だな〜」ぐらいに思っていたらしい。
しかし、普段とは違う俺をみて「母性本能がくすぐられた」と申しております。
その結果、酔いつぶれた俺をタクシーにのせ、家に連れて帰ったそうだ。
なんという逆レ○プ・・・。
俺を引きずりながらも何とか家に入れ、ベッドに寝かすといきなりベッドに引きずりこまれ抱きついてきたそうだ。
俺「○○・・・」
片思いしてた子の名前を呼びながら。
天「・・・」
この時天は決心したそうだ。
忘れさせてあげようと。
嫌な事を全部忘れさせてあげようと。
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